北陸 梅雨空戻る 台風3号による影響も 月末にかけて断続的に降る激しい雨に警戒
当面は25日まで大雨に警戒 北陸の梅雨明けに水を差す台風3号
台風3号は、今後大陸方面に進み、北陸地方を直撃することはない見込みです。ただその後は、台風起源の強い暖湿気の一部が大陸から延びる前線に取り込まれ、太平洋高気圧の縁に沿うように東進、7月30日頃にかけて新潟から北日本方面を再び指向する予想もあります。
現時点では北日本に近い新潟県の下越を中心に雨雲がかかる可能性が高い予想となっていますが、予想モデルの位置ズレなどで影響が南のエリアに広がることもありそうです。最新予報を確認するようにし下さい。
7月末にかけて新潟中心に雨量が増えるおそれ
梅雨入りや梅雨明けの判断を難しくするもう一つの要因
季節の歩みは、人間が線引きした地方単位で都合良く進むとは限りません。
日本地図を俯瞰すると、福井県の特に嶺南の立地はほとんど近畿(関西)で、言葉のイントネーションも同様です。また、新潟県の下越・新潟市は福島市より北、村上市は山形県米沢市より北に位置し、ほとんど東北と言っても過言ではない地理的な立地となっています。
このため、北陸4県を同一エリアで検討する際には難しい判断を迫られることもありそうです。もし仮に県単位で別々に梅雨入りや明けを検討する場合には、福井と新潟で異なる日にちになることもあるでしょう。ただ、ここで、梅雨入りや明けの速報発表をする目的の第一義は、あくまでも防災上の観点から、大雨や盛夏の季節に入ることを広く周知・日常生活への注意喚起をすることと考えられます。
季節は行きつ戻りつ、ある日を境に劇的に変わることはありません。梅雨入り・梅雨明けの日にち(速報値)だけにこだわり過ぎないことが大切と考えます。