北陸 3か月予報 暑さに身体を慣らす暑熱順化を急ごう 梅雨入り前でも大雨に注意
最新の3か月予報 熱中症対策や農作物の温度管理を万全に
地球温暖化や終息に向かうエルニーニョ現象の影響等により、全球で大気全体の温度がかなり高い傾向が続いています。昨年(2023年)の夏は記録的な猛暑となりましたが、今夏も熱中症対策や農作物の温度管理等に十分な注意が必要です。
熱中症警戒アラートの発表基準未満でも救急搬送者多数 死亡や重症事例も
2021年や2022年は、救急搬送数や死亡・重症者数ともに、ピンク色に相当するアラートの発表基準未満の方が人数が多くなっています。これは、熱中症警戒アラートが発表される「暑さ指数(WBGT)33以上」の基準に達する以前に、実況では既に危険な暑さになっていることを示すものです。
環境省では、暑さ指数(WBGT)が28以上の場合、室温が上昇した屋内や炎天下では、運動を伴わない場合でも熱中症患者の発生率が急増するとしています。この時期は、まだ身体が暑さに慣れていません。例年ゴールデンウィーク中には救急搬送の事例が必ずと言っていい程あります。熱中症の救急搬送者数はゼロがベスト。少なければ良いという問題ではありません。皆さんで取り組んで身体を暑さに慣らす暑熱順化を早期に進めていくことがとても重要です。
温暖化の影響で大気中の水蒸気量も増加か 梅雨入り前でも大雨への備えを
暑さ対策に加えて、大雨への備えも進めておきましょう。ハザードマップや万一の際の避難場所をあらためて確認しておくのが安心です。ハザードマップは、自宅周辺で浸水(河川浸水・高潮浸水など)の可能性がある場所や、土砂災害(崖崩れ・土石流・地すべりなど)の危険性の高い場所を把握することができます。
自宅付近の避難場所や避難場所までの避難経路を知っておきましょう。河川が増水した場合や高潮・高波でも安全に避難できるかを確認し、予め複数の避難経路を確保するようにしましょう。場合によっては、自動車による避難が既に危険な場合もありますので、徒歩で避難するケースも想定しておきましょう。周辺地域で過去に起きた災害を把握し、どんな災害が起こりやすいかを事前に確認しておくことも大切です。