北陸 5月から既に大雨 2日も警報級か 梅雨入り発表の有無にかかわらず大雨に警戒
「台風2号周辺の強い暖湿気+梅雨前線」の危険な組み合わせ
5月は日照時間が多いのに降水量も多い極端な天気 既に大雨シーズン到来
特に、7日は梅雨の末期に相当する湿った空気が前線に流れ込んだ影響で、富山・金沢ともに、日降水量が100mmを超えて5月の観測史上1位を更新しました。この他、24時間や48時間等の最大降水量の記録も複数地点で更新があり、わずか2日程度で1か月分の降水量となった所もありました。
梅雨入りや梅雨明けの確定値 「実は既に梅雨入りしていた」or「実はまだ梅雨明けしていなかった」年も
その後の9月には、春から夏にかけての天候経過を改めて振り返り、梅雨入りと明けの時季を確定させる作業を行い、これを「確定値」として発表しています。
梅雨入りに関しては、2021年や2022年のように2年連続で、9月の確定値発表時に速報の日が前倒しされており、「実は既に速報日より早く梅雨入りしていた」ケースが発生しています。
反対に梅雨明けに関しては、2012年、2013年、2015年のように、9月の確定値発表時に速報の日が後ろ倒しされており、「実はあの時まだ梅雨は明けていなかった」という事例が複数確認されています。また、2022年は確定値で梅雨明けは特定できず、大雨による災害が頻発しました。
歴史にifはナンセンス。速報レベルの報道が実体経済を動かすトリガーになることは致し方ありません。
ただ、近年は大雨による豪雨災害が多発しており、防災上の観点から見れば、5月頃からは「梅雨入り速報の発表が無くても油断は禁物」、秋が深まるまでは「梅雨明け速報の発表があっても油断は禁物」を意識するのが良さそうです。