北陸 1か月予報 高温続く 雪崩や融雪による土砂災害に注意 桜の開花は早まる傾向
最新の1か月予報 気温は高め 高温に関する早期天候情報も
そのポイントは、「暖かい空気に覆われやすいため、向こう1か月の気温は高く、特に期間の前半は、気温がかなり高い」ということです。
もう一つは、「低気圧や前線の影響を受けにくいため、向こう1か月の降水量は平年並か少なく、日照時間は平年並か多い」ということです。
なお、併せて同気象台からは、「高温に関する早期天候情報」が発表されています。北陸地方では、3月18日頃からかなりの高温が予想され、積雪の多い地域では、落雪やなだれ、急な雪解けに注意する他、農作物の管理にも注意を呼び掛けています。
桜の開花 10年当たりで1日以上早まっている 記録的な暖かさで今春も早まる傾向
近年は、4地点全てで開花は早まり、10年当たりでは1日以上早まっています。特に福井・石川・富山など北陸西部では、3月中の開花が増えています。2021年は北陸4地点全てで1953年からの統計史上最も早い開花となり、最も平年日が遅い新潟でも3/29の開花となりました。
今春は、この先も気温の高い傾向が続く予想で、桜の開花は早まりそうです。
12日(日)は北陸西部から南風強まる フェーンと乾燥で花粉の大量飛散 天気の回復する15日(水)も万全の対策を
12日(日)は、低気圧が発達しながら日本海を進む見込みです。南よりの風が北陸西部の福井嶺南から次第にやや強まるでしょう。その他も川沿いの地域を中心に次第にやや強まりそうです。日中いっぱい天気の崩れはない見込みですが、風の流れは、基本的にスギ林の多い山から沿岸部への流れとなるでしょう。山越えの南よりの気流が風下で昇温するフェーン現象となり、平野部では、気温が上昇、湿度は下がり、局地的には11日(土)以上にスギ花粉が飛散しやすい状況になる所もありそうです。
13日(月)~14日(火)は、前線が通過して一時的に冬型の気圧配置となり、寒の戻りとなる見込みです。標高の高い所を中心に降雪となり、花粉の飛散数は少ない傾向ですが、15日(水)には再び多くなることが予想されます。
花粉症の症状を緩和させるための最低限の対策として
外出時には、「ゴーグルタイプ(防御カバー付き)のメガネを付ける」「マスクを着用する」「上着は花粉が付着しにくいツルツルした素材のものを選ぶ」「つばの広い帽子をかぶる」等を行いましょう。
また、帰宅時には、
「からだに付いた花粉を室内に持ち込まないよう、洋服や髪の毛に付いた花粉をよく払い落とす」「うがいや洗顔で喉に付いた花粉を落とす」こと等も大切です。
インフルエンザの報告数 北陸西部の福井・石川・富山を中心に高い水準続く
次の点に着目しながら、引き続き体調管理にご注意ください。
①花粉症の時期でもあり、人の多い所を中心に引き続きマスクの着用を検討しましょう。
②外から帰ったら、必ず手洗いやうがいをしましょう。インフルエンザに限らず、花粉症対策や一般的な感染症予防のためにも、おすすめです。
③室内では、加湿器などを使って、適度な湿度(50~60%)を保ちましょう。適度な湿度は、寒さを感じにくくすることにもつながり、暖房の設定温度を下げる節電効果にもつながります。
④冬の疲れが一番出やすい時期となっています。栄養バランスの取れた食事と、十分な睡眠をとるように心がけましょう。このことが、結果的に体の抵抗力を高めることにもつながります。
3月の気象イベント まもなく最高気温が25度以上の夏日も
春は、「光の春」「音の春」「気温の春」と段階を経て徐々に進んでいくと言われています。このあと、3月21日の春分の日頃を境に、昼間の時間が徐々に長くなり、季節は一層進むでしょう。