北陸 令和5年最初の1か月予報 成人の日を含む三連休の天気やその後の寒気の動向
気象台発表の最新の1か月予報
2022年12月の実況は、地点別にみると大きな隔たりはありますが、北陸平均では平均気温は平年より低く、日照時間は平年より少なくなりました。また、降水量と降雪量はともに平年よりかなり多くなりました。
今後は積雪の多い地域では、なだれ、融雪による土砂災害や浸水害、屋根からの落雪に十分注意が必要です。
7日・8日・9日の三連休も天気はすっきりしない 平野部は雨主体となるも7日~8日は上空の強い寒気の影響で非常に不安定 アラレが降る所も
7日は、二つの低気圧が日本海と本州南岸を進む見込みです。午後を中心に天気が崩れ、平野部は雨が降り、標高の高い所では雪が降るでしょう。
7日夜遅くから8日未明は、上空約5500メートルに氷点下36度以下の強い寒気を伴った気圧の谷が北陸付近を進む見込みです。北陸地方は大気の状態が非常に不安定となるでしょう。下層には相対的に暖かい空気が流れ込むため平野部で広く降雪となることはない見込みですが、アラレが降って、局地的には見かけ上積雪したようになる所もありそうです。
8日の日中以降は一時的に冬型の気圧となる見込みです。上空の風の流れから山雪型となり、上越の山沿いを中心に積雪が増えるでしょう。スキーリゾートなど屋外で活動する方は最新の天気予報や道路情報を確認して下さい。
9日は気圧の谷が日本海を進む見込みです。雲が広がりやすく、平野部では雨の降る時間もありますが、北陸西部を中心に日差しも届きそうです。
12日からを対象に「高温に関する早期天候情報」発表 15日頃は晴れれば最高気温が20度に達する暖気流入も
北陸地方の向こう2週間の気温は、寒気の影響を受けにくく、暖かい空気に覆われやすいため高い日が多く、12日頃からはかなり高くなる可能性があるとのことです。
図は15日午前9時の上空約1500メートルでプラス6度以上の暖気予想域です。南から西日本と東日本がすっぽり覆われており、良く晴れて風の条件などが揃えば、最高気温が20度以上になってもおかしくない暖気が予想されています。
繰り返しになりますが、積雪の多い地域では、なだれ、融雪による土砂災害や浸水害、屋根からの落雪に十分注意が必要です。また、気温の変動が大きくなりますので体調管理にも十分注意して下さい。
北陸の冬はまだ終わらない? 「高温に関する早期天候情報」の対象期間は「北極圏での寒気蓄積期間」と捉えるべし
最新の1か月予報では1/20までの期間の平均気温が高い予想となっていますが、各種モデルをみると、その後は、強い寒気が断続的に南下する予想もあります。
令和5年の二十四節気の「大寒」は1月20日です。その後の2月上旬頃にかけてが一年で最も寒さが厳しくなる時期となります。
北陸各都市の最低気温の観測史上最も低いランキングは、
福井:氷点下15.1度(1904年1月27日)
金沢:氷点下9.7度(1904年1月27日)
富山:氷点下11.9度(1947年1月29日)
新潟:氷点下13.0度(1942年2月12日)のように観測されています。
更に、一番多く雪が降る日について調べました。
対象期間は、1961年度~2021年度までの61年分で38豪雪や56豪雪などを含みます。
方法は、同一日の日降雪量を61年分積算して日別61年合計降雪量の多寡を比較する方法です。
その結果、その多くが大寒から2月上旬頃の期間に観測されていました。
20日の「大寒」から2月上旬頃の期間を中心に短期的な大雪となる可能性もまだありますので、引き続き寒さや大雪への備えを怠りないようにして下さい。