北陸 週末は秋晴れ 立山黒部アルペンルート 室堂平で色づき進む 短い秋は駆け足で
30日(金)と10月最初の1日(土)・2日(日) うれしい秋晴れ予想
「立山黒部アルペンルート」の紅葉 室堂平で色づきなかば 短い秋は駆け足で
これからの時期は一雨(雪)毎に大陸から寒気が流れ込み、立山の短い秋は駆け足で進むでしょう。タイミングが合えば雪と紅葉と青空のコラボレーションを楽しめる日もありそうです。
立山黒部アルペンルートは、各種交通手段を利用して標高3000メートル級の山岳地帯に気軽に行くことが出来ます。ただ、ひとたび乗り物の外に出れば、そこは中部山岳の大自然の真っ只中。平野部と同じ感覚でうっかり軽装で現地入りすることのないよう十分注意して下さい。この時期は、最高気温が10度に届かない日が次第に多くなり、降雪となる日も出てきます。日差しがほとんど無い中、万一雨に濡れた身体に冷たい風が吹き付けると体温を一気に奪われて低体温症のリスクが急激に高まります。防寒や防水対策、登山に適した靴を用意するなど十分な装備をして下さい。濡れた岩場は滑りやすくなります。また今シーズンは、浮石を踏む、木の根っこに足をひっかけて転倒や転落する等の事故が相次いで発生しています。十分お気を付け下さい。
立山黒部アルペンルートの詳細情報は、
▼ 立山黒部アルペンルートオフィシャルガイド(外部リンク)
https://www.alpen-route.com/index.phpを参照願います。
「雲海」が見られるチャンスも
「立山の初冠雪」 平年日は10月12日
北陸地方では「立山」を富山地方気象台、「白山」を金沢地方気象台が観測していますが、初冠雪の日と山頂付近の初雪の日は、必ずしも同じ日にはなりません。山頂付近で「降水があること」「降雪となる寒気が流れ込むこと」「降雪が積雪となること」「山頂で積雪が解ける前に天気が回復し麓の気象台から観測出来ること」などいくつかのハードルがクリアされて初めて初冠雪の日となります。
初冠雪の日とその冬の降雪量には何か関係があるでしょうか?グラフの緑色の丸印は初冠雪の日で、緑色の実線は約70年間の変化の傾向を示しています。一方、青色の棒グラフは冬(12~翌2月)の富山の降雪量を表しています。
1953年から2021年までの約70年間では初冠雪の日は数日程遅くなっているようですが、長期的な傾向は分かりません。過去最も早い1981年度の初冠雪の日は9/14で冬の降雪量は272センチ、最も遅い1977年度は11/9で降雪量は322センチ。両者を比較すると初冠雪の日が約2か月近くも遅い1977年度の方が冬の降雪量が多くなっています。
2000年以降の近年で最も早い2008年度は、初冠雪の日が9/27で降雪量はわずか117センチ、昨年2021年度は初冠雪の日が10/21で降雪量は372センチにも達し、初冠雪の日とその冬の降雪量の多寡に相関はなさそうです。