北陸 16日はフェーン現象による高温 17日頃は広範囲で警報級の大雨リスク高まる
17日頃 北陸で大雨リスクの高い「前線南下型」の気圧配置
前線は比較的東西方向に寝て、ゆっくり南下あるいは停滞傾向となると、山地・山間部・山沿いで上昇気流が強化され、局地的には予想を大きく上回る降水量となりそうです。現時点では16日夜から17日朝にかけて夜間で外の見通しが悪い時間帯で降水が強まる可能性が高くなっています。低い土地の浸水、河川や用水路の増水・氾濫、土砂災害には十分注意・警戒して下さい。
また、事前に自宅周囲の排水が問題ないか、万一の際の避難場所や経路、非常用品を確認し、自治体や気象台から発表される情報に十分注意して下さい。
前日の16日はフェーン現象による高温 乾燥も同時に予想されると「熱中症警戒アラート」の発表対象にならないケースも
今月の8日は富山では西風型のフェーン現象となり、最高気温は37.1度と全国一の暑さとなりました。一方、8日(当日)5時の「熱中症警戒アラート」の発表状況は、北陸地方では福井・石川・新潟の3県のみが発表され、実況で最高気温が全国一となった富山では発表されませんでした。今夏は高温と乾燥が同時に予想される場合、熱中症警戒アラートの発表対象にならないケースが北陸地方では富山を中心に多くなっています。ただ、猛暑日となれば熱中症リスクが高いことに変わりはありません。たとえ数分でも「小さいお子様を自動車の中で1人にする」などの危険な行為は絶対止めましょう。
その後の天気傾向は 台風の動向にも注意
このため、猛暑日が続くような厳しい残暑からは解放されそうです。ただ、上空の太平洋高気圧が弱まるということは、裏を返せば、南の海上で台風や熱帯低気圧が発生した場合、東日本へ向かう進路が形成されやすくなることにもつながります。一度台風や熱帯低気圧が本州付近に近づくと、進路次第で天気の傾向が大きく変わりますので、常に最新の天気予報を確認するようにして下さい。