今週末はより広範囲に黄砂飛来のおそれ 晴れて気温上昇傾向も健康などへの影響に注意
西日本と東日本は12月とは思えぬ暖かさ 北日本は気温が乱高下
一見すると、行楽日和の所が多い週末ですが、黄砂の心配があります。
9日は北日本 10日は西日本と東日本にも黄砂飛来か
なお、12月に複数の地点で黄砂が観測されれば2010年以来の13年ぶり、北日本(札幌・仙台)で観測されれば12月としては初めてのこととなります。(黄砂の観測開始は1967年)
※現在、黄砂を観測している地点は、札幌、仙台、東京、新潟、名古屋、大阪、広島、高松、福岡、鹿児島、那覇の全国11地点です。
黄砂が体に与える影響
① 黄砂の飛来は、目や鼻、皮膚などのアレルギー症状との関連があり、目のかゆみ、結膜炎、鼻水やくしゃみなどを引き起こすことがあると報告されています。黄砂の濃度が高い日ほど、それらの症状が発症する方が多くなる傾向にあります。
② 黄砂の飛来と、呼吸器疾患についての関連が報告されています。黄砂が飛来すると気道や目、皮膚症状の悪化が見られる場合があります。喘息など呼吸器疾患のある人はいっそう注意が必要です。呼吸器疾患のない人でも黄砂の濃度が高いほど咳が出ることが報告されています。
③ 黄砂の飛来と循環器疾患について関連がみられています。 黄砂の飛来と救急搬送数増加、脳梗塞での入院や心筋梗塞での入院、発症の増加との関連が報告されています。高齢者や糖尿病、慢性腎臓病等の既往歴がある方は、循環器疾患への影響リスクが高いため注意が必要です。