台風10号 北陸最接近時は熱帯低気圧に変わるも大雨に警戒 動きも遅く
台風10号 熱帯低気圧に変わっても大雨に警戒
北陸地方への最接近は、熱帯低気圧に変わってからとなる予想です。ただ、台風と熱帯低気圧の違いは、中心付近の最大風速が17.2m/s以上であるかどうかのみとなっています。熱帯低気圧に変わっても強い暖湿気を伴っていることに変わりはなく、大雨リスクは続きます。
さらに、熱帯低気圧に変わってからの速度、進路の予想が非常に難しくなっています。これは、熱帯低気圧を流す偏西風が北に離れた所にあり、更に、中部山岳などの地形の影響を受けることから、予測が依然として不確実性が大きくなっています。動きが遅い分、大雨が長く続くおそれがあります。特に、福井では9月2日にかけて警報級の大雨の可能性が続き、石川や富山でも31日~9月2日の3日間は、警報級の大雨のリスクがあります。
台風最接近前の31日から大雨のおそれ
福井を中心に24時間雨量100ミリを超えるおそれ
台風や熱帯低気圧の動向次第では予報が大きく変わる可能性がありますが、福井を中心に24時間雨量で100ミリを超え、総雨量は200ミリを超える所があるでしょう。台風や熱帯低気圧の動きが遅く、大雨が長期間続くおそれもあるため、土砂災害や低い土地の浸水、河川の増水に注意・警戒してください。
大雨の時に注意すべき場所は
短時間に強い雨が降った場合、低い所に一気に水が集中します。アンダーバスは冠水しやすくなるので、通過する際は不用意に進入せず、周囲の状況をよく見て慎重に運転をしましょう。
また、今回は台風や熱帯低気圧の動きが遅く、大雨が長く続くおそれがあります。総雨量が多くなると、土砂災害の危険度が高まりますので、危険な斜面やガケには近づかないようにしましょう。