北陸 12日~13日は標高の高い峠で雪 落雷や突風 平地でもアラレ・ひょうに注意
11日(土)朝から峠で雪に変わる所も
このため、国道17号の三国峠などは、11日(土)朝から次第に雪に変わるでしょう。一方、上空約3000メートル付近で乾燥した空気が流れ込むため、雪雲はあまり発達することはなく、降雪量として多くなることはなさそうです。それでも、路肩や橋の上などうっすら白くなる可能性があるので、この方面へお出かけの方は、路面状態の変化に注意して、慎重に運転をするようにして下さい。
12日(日)は上空に強い寒気を伴った気圧の谷が通過 JPCZも発生か
今回は、地上付近の気温が高いため、雨となりますが、雨雲が発達し、落雷・竜巻などの激しい突風やそれによる停電の発生するおそれがあります。また、局地的にアラレやひょうが降り、道路にも積もるおそれがあるので、注意が必要です。
12日(日)夜~13日(月)にかけて寒気のピーク 峠では本格的な降雪の所も
12日(日)夜~13日(月)朝を中心に、国道17号の三国方面や東海北陸道、平湯方面などは本格的な降雪となるおそれがあり、標高のやや低い国道18号の妙高方面でも道路に雪が積もるおそれがあります。これらの方面から東京や名古屋などの大都市圏に向かわれる予定の方は冬タイヤへの交換またはチェーンの携行など、冬道対策が必要です。
また、紅葉狩りのシーズンではありますが、標高600メートル前後より高い所は雪のまじる可能性があります。標高の比較的低い山であってもしっかりとした防寒対策が必要です。標高1500メートル以上の山はドカ雪や猛吹雪のおそれがあるため、計画の変更をお勧めします。
日本海の海面水温が高い所に寒気 大雨のおそれもある
一方、12日(日)夜から13日(月)朝は、一時的に上空約5500メートル付近でマイナス30度以下の寒気が流れ込み、海面水温との温度差は50度以上となる時間があるでしょう。一般的に地上付近の温度と上空約5500メートル付近の温度差が40度以上で大気の状態が非常に不安定になりますから、50度以上になると大気の状態は極めて不安定と言ってよいでしょう。
このため、雨雲が発達しやすく、降水量が多くなるでしょう。発達した雨雲が同じような位置に掛かった場合は大雨となるおそれがあります。累積雨量が増えるタイプの大雨で、土砂災害に注意・警戒が必要です。
シーズンはじめの雪に注意 夏道感覚での運転は禁物
車の運転は「急」の付く動作は禁物です。特にシーズン初めは慎重な運転を心掛けましょう。橋の上やトンネルの出入り口など、路面が凍結しやすい場所もありますので、普段よりスピードを抑えて運転して下さい。
また、平地でも局地的にアラレやひょうの積もるおそれがあります。アラレやひょうは雪よりも積もりやすい場合がありますので、平地でも車の運転は路面状況の変化に十分な注意が必要です。まだタイヤ交換をされていない方が大多数の時期ですので、アラレやひょうが降ってきたら近くの駐車スペースや路肩に一時停止をし、やむを得ない場合は速度を落として慎重に運転するなどのことが必要です。
1か月予報 前半を中心に寒気の影響を受けやすい
一方、期間の後半は徐々に寒気の影響を受けにくくなる傾向で、気温も平年より高くなるでしょう。平地の初雪はまだしばらく先となりそうですが、アラレやひょうのリスクはありますので、冬用タイヤへの交換は早め・計画的に行うことをお勧めします。