北陸 前線南下の危険な気圧配置 あす1日(土)まで大雨 土砂災害に警戒
既に大雨になっている所も 土砂災害に一層の警戒を
この時間は福井県の奥越を中心に強い雨雲がかかり、1時間に20ミリ以上の強い雨を観測してる所があります。また、強い雨雲は山陰沖にも広がっており、現在雨が弱まった所も再び降り方が強まるおそれがあります。
新潟県や富山県東部、福井県では既に27日(火)の降り出しからの雨量が100ミリを超えている所があり、この後更に大雨が予想されるため、土砂災害に一層の警戒が必要です。
前線がゆっくりと北陸地方を南下 激しい雨や非常に激しい雨が長時間に渡って続くおそれも 予想雨量は?
激しい雨や非常に激しい雨が長時間に渡って続くことにより、総雨量も多くなりそうです。明日18時までに予想される24時間雨量は、富山県で180ミリ、福井県で160ミリなどとなっています。これまでに降った雨で地盤が緩んでいる所もあり、土砂災害やアンダーパスなどの低い土地の浸水、河川や用水路の増水や氾濫に警戒が必要です。河川や用水路には不用意に近寄らないでください。また、落雷や突風にも注意が必要です。
土砂災害に警戒 前兆現象を見逃しなく
土砂災害には下記のような前兆現象があります。これらの現象を見つけた場合は、速やかに危険な場所から離れ、周辺の住民やお住まいの自治体に知らせるなどを行ってください。
1.自分の居る地域で豪雨や長雨が続いている
2.渓流の水が濁り木が流れたり土臭い臭いがする
3.渓流の水位が急に減少する
4.斜面から物音がする、何かが落ちてくる、水が浸みだす
5.地面に亀裂や段差が生じる、木が傾いたり、地面が揺れる
6.地鳴りがする
7.いつもと違うことが起きる
今からできる備えは?
まずは、最新のハザードマップを確認し、避難先の確認や避難経路を想定しましょう。この時、複数の避難先、避難経路を考えておいてください。まだ電気が通っているうちに、停電に備えて懐中電灯や予備電池の準備、携帯・スマートフォン、モバイルバッテリーの充電などをしておきましょう。
いざ避難するときに必要な非常食や水なども準備しておくとよいかもしれません。また、実際に避難するとなった際は特段の理由がない限りは車は使わないようにしましょう。特に都市部では渋滞の発生や冠水した道路で車が立ち往生するなどのおそれがあります。消防車や救急車など緊急車両の通行の妨げとなりかねないので、歩いて避難するようにしましょう。