北陸 ダブル天体ショー「皆既月食+天王星食」は見られる?
天気は回復傾向 沿岸部を中心に雲の隙間から観察できるチャンスあり
しかし、衛星画像を見ると、西から高気圧に覆われてきて晴れのエリアが広がっているだけでなく、日本海にも広く雲のない晴れのエリアが広がっています。これは、寒気自体は弱く、気圧の谷が抜ければ天気の回復が早いことを示しています。
このあとは、気圧の谷は東へ遠ざかり、北陸地方でも次第に天気が回復するでしょう。天体ショーの見られる18時~21時は雲が多めながら、沿岸部を中心に雲の隙間から天体ショーが見えそうです。
一方、山間部や福井嶺南は北西風の影響で雲が広がりやすく、天体ショーを見ることは難しい地域が多いでしょう。一部では弱い雨の残る所もありそうです。
月食の時刻は全国共通 皆既月食は19時16分~20時42分
※半影食:月が地球の半影に入って月面の一部またはすべてがわずかに暗くなる現象。肉眼では気づきにくいとされます。
442年ぶりのレア現象 「天王星食」と「皆既月食」のコラボ
天王星食が起こる時間帯は各地で異なります。金沢市では、天王星が月の後ろに入り込むのは「20時34分頃」、天王星が月の後ろから再び現れるのは「21時26分頃」です。
天王星は、明るさが約6等級と、十分に暗い所でも、目の良い人が肉眼でギリギリ見える程度の明るさです。月が明るいと、見つけにくい星ですが、今回は月食により、月が暗くなるので、初心者でも天王星を見られる絶好のチャンスとなります。この機会に望遠鏡などを使って観察してみてはいかがでしょうか?