記録的大雨の東北 午後は再び激しい雨 30日頃まで長引く大雨 氾濫など最大級警戒
山形・秋田 2日間で7月ひと月分の2倍近い大雨
山形県では、25日は昼過ぎと夜遅くの2度にわたり「大雨特別警報」が発表され、川の氾濫や土砂災害、浸水など、大きな被害が出ました。
27日午後から再び激しい雨 少しの雨でも災害の危険度大
午後から再び断続的に雨や雷雨となり、1時間に50ミリ以上の滝のような非常に激しい雨の降る所があるでしょう。
28日朝までの24時間に降る雨の量は、多い所で、東北の日本海側200ミリ、東北の太平洋側120ミリの見込みです。その後も、30日頃にかけて断続的に雨が降るでしょう。
すでに記録的な大雨となっている所では、少しの雨でも災害の危険度が高まります。引き続き、土砂災害や浸水、川の氾濫に最大級の警戒が必要です。
30日頃にかけて長丁場の大雨 台風由来の暖湿空気が流入
原因のひとつが台風3号です。
台風3号は中国大陸を北上中、28日には熱帯低気圧に変わる見込みです。ただ、台風を起源とする暖かく非常に湿った空気が太平洋高気圧の縁をまわって、東北付近に流れ込むでしょう。このため梅雨前線の活動が再び活発となり、さらに大雨となるおそれがあります。
30日9時までの72時間雨量予想では、秋田の内陸北部(鹿角、小坂エリア)では、250ミリを超え、過去最大雨量の120%以上となる見込みです。過去最大雨量と比べ100%前後に達すると、甚大な被害の発生する可能性が高まり、150%を超えると犠牲者の発生数が急増する可能性があるという研究結果があるため厳重な警戒が必要です。