今年の9月 台風の発生数1個 統計史上最少記録か けさ熱帯低気圧が発生 動向注意
今年の9月 台風発生数1個 統計史上最も少ない記録更新か
台風は平年ですと1年間に約25個発生、9月下旬までに約18個発生しますが、今年はまだ13個。また、9月平年の発生数は5個ですが、これまでに1個と、いかに今年は少ないかが分かります。
1951年の統計開始以来、9月の台風発生数が一番少ないのは2個(1951年、1973年、1983年)。もし、あす30日までに発生しなければ、統計開始以来、9月として最も台風の発生が少ない記録更新ということになります。
※追記:9月30日午前3時、フィリピンの東で台風14号「コイヌ」発生。今年9月の台風発生数は2個で、統計開始以来、最少タイ記録になりました。
南の海上で熱帯低気圧が発生
「熱帯低気圧」がさらに発達し、最大風速が17.2m/s以上になると「台風」と呼ばれます。現時点では、まだ台風になるかはっきりしませんが、沖縄や奄美付近から本州の南に延びる前線の活動を活発化させる可能性があるため、今後の動向に注意が必要です。
海面水温高い
一般的に台風は海面水温が26~27℃の海域で発生するといわれていますが、大気の状態も重要な要因であり、海面水温が高いだけでは台風の発生・発達につながりません。ただ、新たに熱帯低気圧や台風が発生した場合、発達を助長するような高い海面水温が広がっているため、今後も注視が必要です。
ちなみに、2020年は9月までの台風発生数は、今年と同じ13個でしたが、10月~12月に10個の台風が発生(10月に6個、11月に3個、12月に1個)、年間発生数は23個と帳尻を合わせるかのように多数発生しました。
10月も台風に注意
![10月も台風に注意](https://storage.tenki.jp/storage/static-images/forecaster_diary/image/2/24/245/24566/d/20230928125758/large.jpg)
10月もまだ台風シーズン。10月の平年の発生数は3.4個、日本への接近数は1.7個となっています。日頃からハザードマップの確認や、側溝の掃除など、備えは万全にしておきましょう。