台風7号 自転車並みの速度で近畿地方を北上 影響長引き線状降水帯発生の恐れも
台風 自転車並みの速度で北上 影響長引く
紀伊半島周辺では台風の上陸前から断続的に発達した雨雲がかかり、雨量が多くなっています。午前11時までの24時間降水量の日最大値は、三重県大台町(宮川)580.5ミリ、和歌山県の那智勝浦町(色川)521.0ミリと、500ミリを超える大雨を観測しました。これは平年8月ひと月分(色川の8月平年雨量:429.0ミリ)を大きく超えるほどの大雨です。岡山県鏡野町上齋原(アメダス表記:恩原)では280.5ミリと、8月1位の値を更新しました。
また、1時間雨量は鳥取県佐治で97.5ミリ(04:52まで)と猛烈な雨が降り、観測史上1位の値を更新しました。
台風から離れている関東地方でも、局地的に1時間に30ミリ以上の激しい雨が降っています。
同じような場所で大雨続く 線状降水帯発生のおそれも
台風が日本海にぬけたあとも、東海地方を中心に南からの湿った空気が入り、17日にかけて更に雨量が増える見込みです。
線状降水帯が発生した場合は、局地的にさらに雨量が増えるおそれがあります。
土砂災害や低い土地の浸水、河川の増水や氾濫に厳重に警戒してください。また、落雷や竜巻などの激しい突風に注意してください。発達した積乱雲の近づく兆しがある場合には、建物内に移動するなど、安全確保に努めてください。
暴風・高波に警戒
15日に予想される最大瞬間風速は、近畿地方で40メートルと、走行中のトラックが横転するレベルの暴風が予想されています。
また、東日本や西日本の太平洋側では、ウネリを伴った高波に警戒が必要です。あす16日が新月で、15日~17日は大潮の時期です。台風の影響で、東日本や西日本では16日にかけて潮位が高くなる所があるでしょう。近畿地方では、高潮に厳重に警戒してください。
【15日の各地の満潮時刻】
和歌山県白浜町 午後6時17分
大阪市天保山 午後7時15分
神戸港 午後7時23分
兵庫県豊岡市 午後0時49分
京都府舞鶴市 午後0時51分
満潮の時間帯は、高潮のリスクが高まります。むやみに海へは近づかないようにしましょう。