4月は高温記録更新も寒暖差大 春の嵐に黄砂飛来も 5月前半は記録的な高温か
季節先取りの暑さ 統計史上最も早い桜前線 寒の戻りも
季節先取りの暖かさにつられて、桜前線は統計史上最も早く北上。東北では全ての地点で、桜(ソメイヨシノ)の開花・満開ともに統計史上最も早く(タイ含む)、11日に青森で満開となりました。その後、津軽海峡を超え、14日に函館で、15日は札幌で開花。20日に函館で、21日には札幌で満開となりました(札幌・函館では開花・満開ともに統計史上最も早い)。
下旬は一転、寒気が流れ込みやすく、平年並みか平年より低い所が多くなりました。
※夏日:最高気温25℃以上・真夏日:最高気温30℃以上・冬日:最低気温0℃未満
春の嵐 4月としては記録的な雨量も 台風1号発生
また、寒冷前線が本州付近を度々通過。7日は高知県香美市繁藤で24時間降水量が347.0ミリ、48時間降水量452.5ミリと、ともに4月1位。20日は沖縄で大雨に。那覇市の日降水量は104.0ミリと、那覇市で4月に日降水量が100ミリ以上になったのは、2016年(4月10日:104.0ミリ)以来7年ぶり。25日~26日は低気圧が本州付近を通過し、6時間雨量は鳥取市46.5ミリ、北海道えりも町目黒94.5ミリなど4月の統計開始以来1位となりました。
GW初日の29日(昭和の日)は西日本中心に、きょう30日は東日本や北日本で雨や風が強まり荒れた天気となりました。長崎県五島市(福江)は、今月の降水量合計が419.0ミリ(29日まで)となり、4月の月降水量1位を更新しました(これまでの4月1位は1994年:411.5ミリ)。
また、4月20日15時にマーシャル諸島で台風1号「サンヴー」が発生、あまり発達せず4月22日にはマーシャル諸島で熱帯低気圧になりました。
寒の戻り 季節外れの雪 東京都心で直径8ミリのひょうを観測
地上の気温が上がっている所に、上空に寒気が入ったため大気の状態が不安定になりました。16日は東京都心で直径8ミリのひょう、22日は札幌で直径5ミリのひょうを観測しました。
広く黄砂 31都道府県で
5月前半は記録的な高温か
特に、ゴールデンウィークの後半にあたる5月3日(憲法記念日)頃から「かなりの高温」となるとして、気象庁は「高温に関する早期天候情報」を北海道~九州、沖縄に発表(4月27日)。これは、その時期としては10年に1度程度しか起きないような著しい高温となる可能性が、いつもより高まっているときに、6日前までに注意を呼びかける情報です。「かなりの高温」の基準は地域によって異なりますが、関東甲信では5日間平均気温平年差がプラス2.4℃以上です。
この先は、曇りや雨の日でも気温は平年より高い日が多くなりそうです。まだ暑さに体が慣れていないため、こまめに休憩や水分をとり熱中症に注意しましょう。