クリスマスの夜から年末寒波襲来 過去最強クラス 大雪をもたらすJPCZとは?
ドカ雪の原因 JPCZ

冬型の気圧配置が強まると、シベリア大陸から冷たい風(寒気)が日本海に流れ込みます。この冷たい風(寒気)は、中国と朝鮮半島の境界付近にある長白山脈(最高峰:白頭山2744メートル)により二分され、その風下(日本海)で再びぶつかり収束帯(雪雲が発達しやすいライン)が形成、雪雲が発達しやすくなります。
この冬 海面水温が高い

要注意な天気図と最強レベルの寒気

また、25日クリスマスの夜から、冬将軍(寒気)が西日本周りで襲来する予想です。17日~18日よりも一段強い寒気で、師走としては記録的に強い寒気が長く続く、寒波襲来です。地上で降れば雪となる目安の寒気(上空1500メートル付近でマイナス6℃以下)は、25日は西日本を、26日~27日にかけて本州をすっぽりと覆います。
上空1500メートルの気温は、福岡では26日9時でマイナス15.7℃予想(12月の過去1位は、マイナス15.3℃)と、平年より13℃くらい低く、過去1位を更新する予想。館野(つくば)は26日21時でマイナス12.3℃予想(12月の過去1位はマイナス11.7℃)と、平年より11℃くらい低く、過去1位を更新する予想。輪島は26日9時でマイナス14.4℃(12月の過去1位はマイナス14.2℃)と、過去1位を更新する予想です。
また、上空1500メートルより更に高い、上空5000メートル付近では、札幌や秋田など北日本にはマイナス40℃以下、輪島など北陸にはマイナス37℃以下の寒気が流れ込む予想です。上空5000メートル付近でマイナス36℃以下は大雪の目安とされているため、いかに強いかが分かります。
年末にかけて、記録的な大雪になる恐れがあります。気象情報・交通情報をこまめにチェックし、車の立ち往生など、万が一の備えをしておきましょう。