台風北上 月曜朝の通勤時 大雨ピーク関東
大型で強い台風5号の北上に伴い、本州南岸の梅雨前線の活動が活発に。関東はあす11日(月)朝の通勤・通学の時間帯が大雨のピークとなりそうです。交通機関に影響が出る恐れも。朝の通勤・通学は時間に余裕をもってお出かけ下さい。
局地的に滝のような雨
大型で強い台風5号は、10日(日)14時現在、暴風域を伴いながら南大東島付近を1時間に30キロの速さで北東へ進んでいます。このあとも北上を続け、11日(月)の朝には伊豆諸島付近に接近、12日(月)には日本の東で温帯低気圧に変わる見込みです。本州付近は台風の直撃はなさそうですが、台風の北上に伴い、台風周辺からの湿った空気が本州の南に停滞する梅雨前線に流れ込み、前線の活動が活発に。10日(日)は次第に本降りとなり、伊豆諸島では10日(日)夕方から、関東地方の沿岸部では10日(日)夜から、1時間に30ミリ以上の激しい雨が降る見込み。局地的には1時間に50ミリ以上の「滝のような雨」となり大雨の恐れがあります。11日午前6時まので24時間に予想される雨量は、いずれも多い所で関東地方南部で150ミリ、関東地方北部で100ミリ、甲信地方で130ミリ、伊豆諸島で250ミリ。その後も降り続き、11日午前6時から12日午前6時までの24時間に予想される雨量は、いずれも多い所で関東地方・伊豆諸島で100ミリから200ミリ。甲信地方で100ミリから150ミリです。東京の6月1か月分の雨量の平年が170ミリくらいなので、ここ2日間で平年の6月1か月分の雨がザッと降るような所もありそうです。
月曜の朝 大雨のピーク
関東の大雨のピークは、11日(月)の午前中。朝の通勤・通学の時間帯となりそうです。台風の中心が伊豆諸島付近に接近するのが11日(月)の正午ごろの予想ですが、台風の中心より北東側に発達した雨雲があるため明け方から局地的に雷を伴い激しい雨が降り、昼過ぎにかけて大雨に注意・警戒が必要です。アンダーパスなど低い土地の浸水や河川の増水、土砂災害に注意し、時間には余裕をもってお出かけ下さい。
過去には甚大な被害も
伊豆諸島では台風5号本体の雨雲がかかるため、12日(火)の午前6時までに、多い所450ミリの雨が予想されています。伊豆大島の6月の平年雨量は340ミリくらい。平年の1か月分以上の雨がザッと降る恐れがあるため警戒が必要です。季節は違いますが、伊豆大島では2013年10月16日、大型で強い台風26号の影響で24時間降水量が800ミリを超える記録的な大雨となり土石流が発生。甚大な被害が発生しました。今回は、この時ほどの雨量は予想されていませんが、台風の接近に伴い大雨や暴風、高波・高潮に警戒が必要です。早め早めの対策をお願いします。