6月の北海道 史上初の雨量も

6月の月降水量は道内の21地点で史上1位を記録し、札幌でも6月としては統計史上初めて3日も30ミリ以上の雨が降りました。
今日(1日)以降も雨の日が続くため、土砂災害や河川の増水などに引き続き注意が必要です。
史上10位以内が約9割も!
しかし、今年の北海道は低気圧や前線などの影響で雨の強まる日が多く、各地で記録的な雨の量となりました。
道内の観測地点225地点のうち、月降水量が6月の史上1位となったのが宗谷地方の北見枝幸(238.0ミリ)など21地点ありました。また、史上2位が49地点、史上3位が26地点と、3位以上の記録となった地点は合計96地点もあり、道内の観測地点の4割以上にあたります。
また、史上10位までに入った地点は道内の約9割の合計203地点にのぼり、全道的な大雨となっていたことが分かります。
札幌の今年6月の月降水量は史上6位となる141.5ミリを観測。12日には6月としては29年ぶりに日降水量が50ミリを超えました。(54.5ミリ)
また、8日には30.5ミリ、27日は35.0ミリの雨が降りましたが、6月の札幌で一日30ミリ以上の雨が3回も降ったのは統計史上初めてのことでした。
今後も大雨の恐れが続く
道南方面では昨日までの5日間で100~200ミリほどの雨が既に降っていますが、明日(2日)午前6時までの24時間でさらに最大80ミリの雨が予想されています。
また、明日は一時的に雨が小康状態になる見込みですが、3日にかけて再び雨が強まり大雨となる恐れがあります。
これまでの大雨の影響で地盤が緩んでいたり川の水位が上がっている所がありますが、その状況での大雨となると、一度きりの大雨に比べて災害発生の危険度はかなり高くなります。
その時の雨の降り方だけで判断せず、川や崩れやすい斜面などにはなるべく近づかないなど、土砂災害や河川の増水への十分な注意が今後も必要です。