北海道の3か月予報 暑さ続き、秋の訪れは遅い
9月 雨の降り方に注意

前線や台風の影響、大気の状態が不安定になりやすいことなどのため、竜巻の発生数は7月から11月にかけて多くなりますが、中でも最も多いのが9月です。万が一竜巻が発生した際には、屋外にいる場合は頑丈な建物名地に避難し、屋内にいても窓ガラスには近付かず、一階の丈夫な机の下などで頭を守り、身を守るための行動を最優先して下さい。
なお、竜巻等の激しい突風が予想された場合、気象庁から「竜巻注意情報」が発表されるため、天気予報などで「大気の状態が不安定」という言葉を耳にした際には最新の気象情報に留意し、防災に努めてください。
台風の他にも、9月は秋雨前線などの影響を受けやすいため、多くの地域で平年の降水量が最も多い月になっています。台風の直接的な影響がなくても、災害につながるような大雨が起きやすい時期となります。
10月 初雪の時期に

北海道付近への台風の月別接近数を見ると、過去10年間では2018年と2019年はそれぞれ1回ずつ10月に台風が近付いています。11月以降に北海道付近に台風が接近した事例はありませんが、10月はまだまだ台風への注意が必要な月となりますので、最新の情報に注意し、台風接近の予想が発表された際には、避難場所の確認や、浸水・土砂災害の危険性が高い場所をあらかじめ確認し、非常用品の準備などをしておくとよいでしょう。
また、道内では初雪を観測する所が出てくる時期になります。初雪の平年日は、稚内と旭川で10月19日、留萌で25日、小樽で31日などです。平年に比べ気温が高く経過する場合でも、一時的に強い寒気が入った際などには急に雪となる可能性があります。気温の高い状態が続いても油断せず、例年同様に雪への準備が必要になります。雪を観測しなかった場合でも、寒気の強まりの程度によっては路面凍結などの可能性は十分にあります。特に橋や歩道橋、トンネルの出入り口、交差点やカーブなどが凍結しやすい所になりますので、車を運転の際は路面状況の変化に注意して下さい。
11月 内陸などでは根雪に
初雪観測の平年日は函館や帯広で11月1日、室蘭や苫小牧で2日、釧路で7日などとなります。11月後半ともなれば、内陸の一部では根雪となる所も出てくる頃です。この時期までには、暖房の試運転などを行っておくとよいでしょう。
例年、秋の始まりから終わりにかけては気温が急速に下がることが多く、季節の気温差は四季の中で最も大きくなるため、体調管理に注意して下さい。