26日・27日の山の天気 日本海側を中心に晴天 山の中腹で紅葉ピーク
2024年10月25日17:55
衛星画像 秋雨前線が再び出現
今週末は本州の南に秋雨前線が停滞するため、太平洋側の地域で雲が広がりやすいでしょう。26日(土)夜間から27日(日)朝にかけては上空を気圧の谷が通過するため雨雲が発生しやすく、雨が降るところもある見通しです。台風20号は南シナ海を西寄りに進み、日本への直接の影響はない見込みです。
日本の南で上空の高気圧が強い状態は夏からほとんど一貫しており、そのために日本周辺は記録的な高温傾向が続いています。下のグラフは、気象庁が地域ごとに前3か月間の気温経過をまとめたものです。
また富士山では10月25日現在、まだ初冠雪が観測されていません。甲府地方気象台による富士山の初冠雪の観測は、前身の山梨県立甲府測候所が開設された1894年から現在まで続いており、10月26日(2016年と1955年)が最も遅い記録になっています。日没を迎えたため、最晩記録に並ぶか、記録を更新することがほぼ確実となりました。
土曜日 日本海側中心に晴天広がる
一方、北日本は高気圧に覆われる見込みです。北日本だけでなく東日本と西日本の日本海側でも晴れるところが多いでしょう。大山、白山、穂高岳、立山、那須岳は薄曇りか晴れ、安達太良山、鳥海山はおおむね晴れる見込みです。大雪山も晴れますが、北西風がやや強いでしょう。
日曜日 前線はゆっくり北上 曇りや雨の地域が拡大
九重山、剣山は雨で、大山も次第に雨が降るでしょう。中部山岳も湿った空気の影響を受けやすく、昼頃から低い雲が垂れ込めたり、雨が降ったりする地域がある見通しです。鳥海山は夜から雨、大雪山は日中晴れますが次第に南西風が強まり、天気は下り坂でしょう。
週明けから来週後半にかけては、秋雨前線は本州付近に停滞するでしょう。全国的により雨が降りやすくなる見通しです。