19日・20日の山の天気 寒気流入に伴う気象遭難に警戒
2024年10月18日19:07
衛星画像 寒気の先端で雲が発達
また雲の様子を見てみると、朝鮮半島や沿海州付近で多くの雲が発生しています。この要因はさらに北に控えている強い寒気で、寒気が流れ込む先端にあたる地域で雲が発生しています。流れ込んでくる寒気は、この秋になってからは最も強く、この時期の平年と比べてもやや強いものになる見通しです。具体的には、日曜日にかけて北海道では平地でも初雪が観測される可能性があり、山で雪を降らせる目安の寒気は北陸地方や関東北部にもかかる可能性があります。ただし、寒気の広がりはあまり広くはありません。一時的に激しい現象をもたらしますが、長続きするものではない見込みです。
土曜日 活発な寒冷前線が日本列島を通過
北海道の大雪山や、東北の鳥海山、山陰の大山は朝から雨で雷を伴うこともあるでしょう。そのほかは、早朝は曇りか一時晴れとなる可能性がありますが、昼頃までに多くの山で雨や雷雨となって荒れてきます。風速20m/sから30m/sの非常に強い風が吹くところもある見通しです。
さらに北海道には昼過ぎから、東北は夕方から、北陸や甲信には夜から寒気が流れ込み、気温が急激に下がるでしょう。大雪山では-9℃まで気温が下がって積雪が急に増えるおそれがあります。立山でも夜遅くには-1℃となる予想です。そのような状況で強風が吹き続けるため低体温症の危険性が高い点に十分な注意が必要です。