【ゴールデンウィーク山の天気】序盤と終盤に登山日和 中盤は気象遭難のリスクあり
あすからの3連休 局地的な雨に注意
28日(日)は本州付近が高気圧に覆われて、九州から東北にかけて非常に広い範囲で晴れる見込みです。午前中は海沿いの地域を中心に低い雲が出やすいですが、朝から高い山に登ってしまえばかえって雲海を望むチャンスになるのかもしれません。北海道では気圧の谷が通過して曇りや雨となるところがあります。
29日(月)は前線上に低気圧が発生して九州に近づく予想です。西から天気は下り坂で、開聞岳は雨時々曇り、六甲山から上高地では次第に雨が降る傾向の予想をしています。低気圧の東進が比較的ゆっくりなので、近畿から関東甲信では雨が降りだすのは午後からになる可能性が高いですが、湿った空気の流れ込みは強く、降りだすと雨脚がすぐに強くなるでしょう。
連休中盤は寒気の動向に注意
このあたりから予報が定まりきっておらず、予報がずれたりブレ幅が大きくなったりすることが考えられますが、共通しているのが上空に強い寒気が流れ込む可能性があることです。上の予想天気図を見ると1日(水)、2日(木)は移動性高気圧に覆われて晴れそうにも見えます。前線と同時に上空の寒気が早めに通過する様子を表しています。ただし、寒気が前線からやや遅れて2日ごろに通過する可能性があり、その場合は1日から2日にかけて悪天が続くでしょう。中部山岳の標高が高い稜線では雪が積もって冬山に戻るおそれがあります。過去のゴールデンウィークではこのような上空の寒気によって気象遭難が発生しているため、直前まで気象情報を収集しリスクの判断をしてください。また寒気が流れ込む時間帯によっては、高山ではなくても雷雨となる場合があります。
4日(土)と5日(日)は高気圧に覆われておおむね晴れ、6日(月)は九州に低気圧が近づいて西から天気が崩れていく予想です。
ゴールデンウィークは気象遭難が多い点に留意
気象遭難は事前の情報収集によって比較的リスクを低減しやすい遭難です。安全に楽しめる日を選んで大型連休中の山を楽しんでください。