今宵 金星が最も輝く 昼間でも見えるほど
金星が最も輝く今宵
金星は、地球と太陽との位置関係によって、月と同じように満ち欠けをして見えます。金星が地球から離れて「地球-太陽‐金星」と並ぶときは、金星は太陽の光を全面で受けるため丸い状態ですが、地球からは離れているため、明るさはマイナス3.9等星くらいです。金星が地球に近づいて「地球-金星‐太陽」と並ぶと、太陽の光が当たらない影の部分が地球の方を向くため、満ち欠けをしているようになります。三日月のようになっても地球からの距離が近いため、最大光度となり、昼間でも見えるほどの明るさとなります。
晴れていたら、高い建物などがない観測条件のよい場所を見つけて、日が沈むころ、西の空を眺めてみてください。金星もすぐに沈んでしまうため、観測できる時間は短いですが、天体望遠鏡があれば、三日月のように輝く金星も楽しめるでしょう。
観測出来そうなのはどこ?
今宵、日が沈んで辺りが暗くなってくると、西の空に明るい金星が輝きだします。北海道や東北北部では夜も引き続き晴れますので、最大光度の金星を見られるでしょう。沖縄も大体晴れて、明るく輝く金星を楽しめそうです。本州付近は広く雨で、北陸や東海から九州ではカミナリの鳴る所もあり、星空を見上げるにはあいにくの天気が続いてしまいそう。24日(月)の「中秋の名月」や、25日(火)の「満月」に期待しましょう。