2つの台風 19号は猛烈な強さに 20号は沖縄に近づく可能性も
台風19号 猛烈な強さに発達しフィリピンに接近のおそれ
台風19号は、30日午前9時に、フィリピンの東で非常に強い勢力に発達しました。正午現在もフィリピンの東海上を西に進んでいます。

このため、台風19号はさらに発達し、明日31日には猛烈な強さとなる見込みです。この「猛烈な台風」とは、台風の強さの階級で最も強いランクです。
台風周辺地域および進路にあたる地域は暴風や大雨に、台風の進路にあたる海域は大しけに厳重な警戒が必要です。
台風20号 まだ進路が定まらず 沖縄地方に近づく可能性も
4日頃の予報円(台風の中心が入る確率がおよそ70%のエリア)がかなり大きくなっており、まだ進路が定まらない状態ですが、北寄りのコースを進んだ場合、沖縄地方に近づく可能性もあります。
このように、まだ台風の進路予報に幅があるような状態で、今後大きく進路の予報が変わる可能性もあります。この後も最新の台風情報を確認するようにして下さい。
2020年は10月までに台風の上陸なしの見込み 2008年以来
10月までに台風の上陸がなければ、2008年以来となります。なお、2008年は年間を通して台風の上陸がありませんでした。
一方で、11月でも台風への油断は禁物です。
2000年以降、11月に日本への台風の上陸はありませんが、過去には1990年の11月に和歌山県に台風が上陸し、被害も発生しました。この台風が上陸したのは11月30日で、1951年の統計開始以来、台風上陸としては最も遅い記録でもあります。
また上陸まではしないものの、たびたび11月には日本付近に台風が接近しています。
現在も、日本の南の海上では、平年よりもやや海面水温の高い状態が続いており、台風が発生、発達しやすい状態になっています。11月に入ってからも、台風の動向には注意が必要です。