九州北部 29日にかけて再び大雨のおそれ
48時間で平年ひと月分の2倍以上の雨
長崎県 平戸市 501.5ミリ(233%)
佐賀県 佐賀市 428.5ミリ(218%)
佐賀県 白石町 402.0ミリ(226%)
佐賀県 伊万里市 378.5ミリ(178%)
福岡県 久留米市 359.0ミリ(189%)
たった48時間で、平年の8月ひと月分の2倍を超えるほどの大雨が降りました。
28日夜から再び激しい雨 再度特別警報発表の可能性も
気象庁によりますと、非常に激しい雨が同じような地域で数時間続くような場合には、「大雨特別警報」を再度発表する可能性があるとのことです。日中に比べて、夜間の避難はより難しくなります。こまめに気象情報や自治体の防災情報などを確認し、万が一に備えて、早め早めの行動をお願いします。
また、九州北部以外の地域でも、29日18時までの24時間降水量が、多いところで、東海地方で150ミリ、中国地方・北陸地方で120ミリ、近畿地方・関東甲信地方で100ミリと予想されています。九州北部地方を中心に、29日にかけて大雨に警戒して下さい。
「平成20年8月末豪雨」から11年
11年前は、九州南部に接近した低気圧と、本州付近に停滞した前線に向かって、暖かく湿った空気が流れ込んだことに加えて、上空の寒気の影響で不安定となったことが原因で、大雨となりました。愛知県一宮市で1時間雨量120.0ミリ、岡崎市で1時間雨量146.5ミリが観測されるなどし、岡崎市で住家の浸水により2名が亡くなったほか、各地で浸水害、土砂災害や落雷による停電等が発生し、鉄道など交通機関にも大きな影響が出ました。
11年前とは気圧配置などは異なるものの、夏から秋へと季節が移り変わるこの時季は、不安定な天候になりやすい傾向があります。また秋は、秋雨前線や台風の影響で降水量が多くなる傾向もあります。災害が起こりやすい時季にあるということを、みなさんの頭の中にも、留めておいていただければと思います。