台風6号 昨夜から「ほとんど停滞」 沖縄で影響長引く 来週は西日本直撃か
台風6号は複雑な動き 週末は沖縄、来週は西日本へ
沖縄では影響が長引いていて、48時間雨量は宮古島で359.5ミリ(午前4時30分まで)と平年の8月ひと月分の雨量をはるかに上回っています。このほか下地島空港で365.0ミリ(午前11時00分まで)、久米島空港で342.0ミリ(午前3時40分まで)といずれも8月の観測史上1位を更新しています。
台風6号は、このあと少しずつ東よりに進み、沖縄本島ではあす(5日)までに再び暴風域に入る確率がかなり高いです。奄美でもあすの午後から6日にかけては暴風域に入る見込みです。
沖縄は再び「猛烈な風」の恐れ
きょう(4日)に予想される最大最大瞬間風速
・沖縄地方:40メートル
・奄美地方:30メートル
あす(5日)に予想される最大瞬間風速
・沖縄地方、奄美地方:45メートル
・九州南部:30メートル
6日に予想される最大瞬間風速
・沖縄地方、奄美地方:40~60メートル
・九州南部:25~35メートル
先日の暴風に追い打ちをかけるように再び猛烈な風が吹くため、一層影響が大きくなる恐れがあります。
電柱や街灯が倒れるレベルの風
「猛烈な風」とは、平均風速が30m/s以上の風を表しています。時速だと、およそ110km以上で、特急電車並みの速さです。このような猛烈な風が吹くと、走行中のトラックが横転したり、多くの樹木が倒れたりする恐れがあります。電柱や街灯で倒れるものや、ブロック塀や住家が倒壊するものがでる可能性もあります。(なお、瞬間風速は平均風速の1.5倍程度になることが多く、時には3倍以上になることもあります。)
屋外での行動は極めて危険ですので、猛烈な風が吹くと予想される場合は、不要不急の外出は控えるようにしてください。
来週は西日本に直撃か 接近前から大雨には注意
台風が西日本に最も近づくのは来週の中頃ですが、太平洋側には湿った空気が流れ込むため、接近前から大雨となる所があるでしょう。特に四国や九州南部の南東側に開けた地域では雨量が多くなる恐れがあります。
今後の情報に十分注意しながら、雨や風への備えを早めに済ませるように心がけてください。