今日25日 広く晴天 九州から東北にかけて黄砂が飛来 見通し悪化で交通に影響も
九州から東北で黄砂が飛来 西日本では見通しが悪くなる恐れ
ただ、今日25日(火)は、九州から東北の広い範囲で黄砂が飛来する予想です。洗濯物や車の汚れなどご注意ください。特に、昼頃にかけて、西日本で濃度の高い黄砂が予想されています。地表付近の濃度が高くなって、視程が5キロメートル未満となった場合は、航空機の離発着など交通への障害が発生する恐れがあるため、注意が必要です。
※黄砂とは、中国大陸奥地のタクラマカン砂漠やゴビ砂漠などで舞い上がった砂ぼこりが、飛んでくる現象です。上空の強い風によって、遠く離れた日本へも飛んできます。黄砂が最も多く観測されるのは、春(3~5月)で、時には、空が黄褐色に煙ることもあります。日本で、黄砂が観測される回数が多いのは西日本ですが、東日本や北日本など広い範囲で黄砂が飛ぶこともあります。
黄砂飛来 注意点は?
◎車や洗濯物の汚れ
黄砂の影響は、濃度が低いと遠くの景色がぼんやりかすむくらいですが、濃度が高くなると車や洗濯物などが汚れてしまうことがあります。車に黄砂がついた場合は、傷がつかないよう、水で洗い流すと良いでしょう。洗濯物は部屋干しがおすすめです。
◎健康への影響
環境省によると、黄砂の飛来によって、呼吸器や循環器に係る疾患の症状の悪化が指摘されています。黄砂の飛来は、目や鼻、皮膚などのアレルギー症状との関連があり、目のかゆみ、結膜炎、鼻水やくしゃみなどを引き起こすことがあると報告されていて、黄砂の濃度が高い日ほど、それらの症状が発症する方が多くなる傾向にあります。また、黄砂が飛来すると気道や目、皮膚症状の悪化が見られる場合があります。喘息など呼吸器疾患のある人はいっそう注意が必要です。外出の際はマスクを着用し、健康リスクの高い方は不要不急の外出を控えるとよいでしょう。