3月のスタートは桜満開の暖かさ 花粉・なだれ・融雪災害に注意
3月のスタートは日中20℃予想の所も 桜満開の時期を通り過ぎるほどの暖かさに
最新の全国の週間予報では、この先3月1日(土)ごろにかけて広く晴れるでしょう。札幌市や仙台市は26日(水)に雨や雪が降ることもありますが、天気の崩れは一時的となりそうです。
注目すべきは「最高気温」です。
28日(金)は全国的に平年より高く、北海道から東海は広い範囲で平年を5度以上上回るでしょう。札幌市は9℃、東京都心は17℃で4月上旬並み、仙台市は15℃で4月中旬並みになりそうです。
3月1日(土)は東北から九州にかけて季節先取りの暖かさになるでしょう。最高気温は仙台市で15℃、東京都心と福岡市で20℃と4月中旬並みの予想です。
『桜満開』の時期を通り越して『葉桜』の時期になるほどの陽気になるでしょう。
そのほか名古屋市は19℃、大阪市と広島市は18℃、福岡市は20℃と、いずれも4月上旬並みになりそうです。
「西高東低」から「南高北低」 天気図も冬から春へ
「西高東低型」の気圧配置の場合、中国やシベリアにある高気圧から日本の東の低気圧へ冷たい空気が流れ込み、あまり気温が上がりません。
一方、「南高北低型」の気圧配置の場合、日本の南の高気圧から北の低気圧へ暖かい空気が流れ込み、南風が吹くため気温が上がりやすくなります。
この先の週間天気図を見ると、日本列島の南側に高気圧があり、北側に低気圧がある「南高北低型」の気圧配置が3月1日(土)にかけて続く予想です。南風が吹いて、薄手のシャツ1枚でも過ごせるような陽気になるでしょう。
なお、2日(日)から3日(月)は本州の南に前線がのびるため、広い範囲で曇りや雨となるでしょう。
ただ、最低気温と最高気温はともに平年と比べて高い見込みです。これまで雪が降っていた所も雨が降るでしょう。
気温の上昇とともに花粉の飛散量もUP 早めの対策を
全国の花粉飛散予測では、東京都心は26日(水)から「やや多い」飛散量となるでしょう。28日(金)には「多い」見込みとなります。大阪市も3月2日(日)は「多い」予想です。
福岡市では3月1日(土)になりますと、花粉が「非常に多い」飛散量となるでしょう。
いよいよ花粉シーズンが到来します。
花粉症の症状がある方は、外出時にメガネやマスクをつけたり、外出先から帰宅したときは玄関の前で服に付着した花粉を払い落としたり、うがいや洗顔をしたりして対策をしましょう。
急な雪解け 注意点は?
① 雪解けによって「全層なだれ」が発生しやすくなります。山に積もった雪が全て滑り落ちる現象で、気温の上昇や雨の後などに多く発生します。過去になだれが発生した斜面や積雪に亀裂が入っている所では、特に注意が必要です。
② 気温の上昇によって積もった雪が滑り、「屋根からの落雪」が起こりやすくなります。軒先で作業する際は頭上の状況を確認するなど注意が必要です。また、除雪作業を行う場合は、命綱とヘルメットを装着し、できるだけ複数人で実施するなど、安全を確保するようにしてください。
③ 雪が多く積もった道路で、気温が上昇したり、雨が降ったりすると、「冠水」のおそれがあります。路肩に集められた雪によって排水が悪くなったり、雪の塊が排水溝を塞いだりしてしまうことがあるためです。大雪のあとの雨は、たとえ大雨でなくても、道路の冠水に十分ご注意ください。