関東 あす「滝のような雨」も 低い土地の浸水などに警戒・注意
大気の状態が「非常に不安定」 原因は?
「熱帯低気圧」とは、熱帯や亜熱帯の海で発生し、暖かい海から供給される大量の水蒸気をエネルギー源とする低気圧です。ちなみに、熱帯低気圧が発達して、中心の最大風速(10分間平均)が、およそ17m/s(34ノット、風力8)以上のものを「台風」と呼びます。
今回の熱帯低気圧は、台風にならない予想ですが、油断はできません。熱帯育ちの「暖かく湿った空気」を、ダイレクトに関東付近まで運んでくるからです。この「暖かく湿った空気」は、大雨のもとになりますので、関東では、雨雲が発達しやすくなりそうです。
いつから雨雲が発達? どれくらい強い雨?
ごく短い時間に雨が強まりますので、低い土地や、道路のアンダーパス(線路や道路をくぐる地下部分)が、急に冠水するおそれもあります。また、これまでの大雨で、地盤が緩んでいる所もありますので、土砂災害や川の増水にも、警戒・注意が必要です。さらに、所々で雷が鳴りますので、落雷、竜巻などの激しい突風、降ひょうにも、十分お気をつけください。
雨や雷雨だけじゃない 注意点が もう1つ
東京都心では11日金曜も最高気温が30度以上と、関東では9月中旬になっても残暑が続いていますが、12日土曜は一転して、昼間も気温があまり上がらないでしょう。最高気温は27度くらいと、11日金曜より5度前後低く、やっと9月並みの所が多くなりそうです。東京都心では、6日ぶりに、真夏日から解放されるでしょう。これまで残暑が続いていただけに、暑さは一段落しそうです。
ただ、気温があまり上がらなくても、湿度が高いので、駅など人の多い所では、ムシムシと感じられそうです。風通しの良い服装を選ぶなど、服装で上手に調節してください。また、雨雲の様子はレーダーで確認するなど、最新の予報をチェックしてください。