あす10日朝は冷える 関東でも0℃近くになる所も 遅霜に注意
あす10日朝 霜がおりるくらい冷える
あす10日朝にかけて、晴れる所が多く、沖縄、九州から東北南部を中心に、風も穏やかでしょう。
けさにかけて、北海道や東北、北陸に雪をもたらした寒気は次第に退きますが、地表面から熱が奪われる放射冷却現象が強まるなどの影響で、冷える見込みです。
あす10日朝の最低気温は、平年並みか低くなる所が多いでしょう。内陸を中心に、4℃以下まで下がり、霜がおりるくらい冷える見込みです。関東も北部で、0℃近くまで下がる所があるでしょう。東北南部など、平地でも氷点下になり、川沿いなど地形の影響などにより、予想以上に冷え込む所がある見込みです。暖かくしてお休みください。
この春は、高温で記録的に早い桜の開花・満開など、植物の成長が早くなっています。場所によっては、強い霜による凍霜害の恐れがあります。プランターの植物などは、室内に入れておくなど、霜への対策が必要です。
霜注意報とは
霜注意報は、秋や春に、気温が下がって、早霜や遅霜が発生することにより、「農作物や果実の被害が発生するおそれがある時」に、発表されます。
実際、霜は、秋や春だけでなく、冬にも発生します。ただ、冬に霜がおりるのは当たり前ですし、冬は外で栽培される農作物や果実が少ないので、冬には霜注意報が発表されないのです。
霜注意報が発表される期間や基準は、地方によって、少しずつ違います。例えば、東京地方では「4月10日~5月15日 最低気温が2℃以下」、大阪府では「4月15日以降 最低気温4℃以下」、福岡県では「11月20日までの早霜 3月15日からの遅霜 最低気温3℃以下」です。
なお、気温が観測される高さは、地上1.5メートルで、予想気温もこの高さの値を予想しています。ただ、寒い日に外に立っていると、足元から冷えてくるように、地面近くはもっと気温が低くなります。そのため、最低気温が3℃くらいでも、地上付近は0℃近くまで下がるので、霜が降りるのです。
霜注意報が発表されたら、農作物や果樹の管理に十分注意するとともに、一般の家庭でも屋外にある植物の管理にお気をつけください