トルコ 偏西風の蛇行で寒気流入 地震発生のあと氷点下の冷え込み続いた 来週は雨に
偏西風が蛇行 トルコ付近に寒気流入
一番上の図は、今月2月7日から11日の5日間の上空5500メートル付近の高度です。トルコ付近は青いエリアで高度が低くなっており、その北側はオレンジのエリアで高度が高くなっています。偏西風が大きく蛇行し、寒気がトルコ付近に流れ込んだことがわかります。そればかりか、8日頃から寒気は偏西風の流れから切り離されて、トルコ付近に数日とどまりました。トルコ付近の寒気の強さは、上空5400メートル付近でマイナス30℃くらい、上空1500メートル付近ではマイナス5℃くらいが続き、場所によっては度々マイナス15℃くらいの日もありました。
トルコ南部のガジアンテプでは、8日から12日にかけて、日最低気温は氷点下の日が続いています。
ちなみに、先月1月24日に東京で初雪を観測した翌日25日、関東付近の上空1500メートル付近には、マイナス15℃くらいの寒気が流れ込みました。その翌日26日の最低気温はマイナス3.4℃で、今年最も低くなりました。
この時のような冷え込みが、大きな地震が発生したあとのトルコ南部で続いたことになります。
トルコ 寒気の流れ込み一旦解消するが来週は雨
向こう一週間程度は、これまでのような強い冷え込みはないでしょう。
ただ、雨が降る日がありそうです。特に、来週の前半は気圧の谷の通過で雨が降り、本降りになることもある予想です。この雨のあと、再び寒気が流れ込む可能性もあります。救助活動が続く中、天候の影響も心配されます。