ニューヨーク州北部で大雪 湖水効果の雪 12月初め北海道など降雪量が多くなる恐れ
アメリカ・ニューヨーク州北部で大雪
ニューヨーク州北部の都市バッファローで、積雪深は17日に0インチだったのが、18日に11インチ(約28センチ)、19日に24インチ(約61センチ)を観測しました。バッファローで、11月に積雪深20インチ(約51センチ)以上を観測したのは、2000年以来、22年ぶりです。なお、2000年11月は、21日に25インチ(約64センチ)を観測しています。
上の図は、上空5500メートル付近の高度です。11月20日頃、アメリカ合衆国とカナダの国境付近に連なる5つの湖である五大湖付近で高度が低くなっており、偏西風が南へ蛇行していることがわかります。この付近で、等高度線が混んでいることは、偏西風が強いことを示しています。
寒気のピークは20日で、上空1500メートル付近でマイナス15℃以下、上空5500メートル付近でマイナス36℃以下の寒気が流れ込みました。
湖水効果の雪(Lake Effect Snow)
湖水効果の雪は、多くの場合、カナダで冷やされた空気が五大湖に流れ込むと、比較的暖かい水面の水蒸気が上昇して雲が発生、雪雲になり発達します。
水面と上空の寒気の気温差が大きく、偏西風が強いと、雪雲はより発達しやすくなります。
雪雲の発生、発達には、地理的な影響など、他の要因もあります。
参照:national weather service
https://www.weather.gov/safety/winter-lake-effect-snow
日本海の海面水温 平年より高い
現在の日本海の水温は、平年より2℃から3℃ほど高い海域が多く、日本海北部でも広く12℃以上になっています。
12月初め北海道や東北の日本海側を中心に降雪量が多くなる恐れ
12月初めに予想される寒気は、上空1500メートル付近でマイナス6℃以下が、九州北部まで流れ込みます。降水があると、平地で雪の目安の寒気です。上空5500メートル付近ではマイナス36℃以下が北海道付近に流れ込みます。日本海側で大雪の目安の寒気です。
日本海北部を中心に、雪雲は発達しやすく、発達した雪雲が、北海道や東北付近に次々に流れ込むでしょう。雪雲は太平洋側に流れ込むことも考えられます。北海道や東北の日本海側を中心に、降雪量が多くなる恐れがあります。北陸も雪になることがあり、山陰なども雪が舞うことがあるかもしれません。今後、最新の気象情報をご確認ください。