カエデの紅葉日 10年あたり約3日遅くなっている「長期的な気温上昇」の影響が一因
紅葉見頃 向こう一週間 青空が広がる日が多い 次の週末は天気下り坂
向こう一週間は、本州付近は高気圧に覆われて、九州から関東を中心に青空が広がる日が多い見込みです。
ただ、週末は高気圧の中心は東へ離れ、全国的に天気は次第に下り坂に向かうでしょう。
13日(日)は、気圧の谷の影響で、広く雨が降り、低気圧の発達により荒れた天気になる可能性があります。
行楽の予定など、今後、最新の気象情報をご確認ください。
遅くなる紅葉 カエデの紅(黄)葉日の経年変化
きょう6日(日)は、盛岡でイチョウの黄葉が観測されました。平年より7日遅く、昨年より4日遅い観測です。
上のグラフは、カエデの紅(黄)葉日の経年変化です。
この経年変化によると、1953年以降、カエデの紅(黄)葉日は、10年あたり3.1日の変化率で遅くなっています。
カエデの紅(黄)葉などが遅くなる傾向は、これらの現象が発現する前の平均気温との相関が高いことから、これら経年変化の特徴の要因の一つとして「長期的な気温上昇」の影響が考えられています。
カエデの紅(黄)葉は、「いろはかえで、やまもみじ、おおもみじ(以上紅葉)、いたやかえで(黄葉)」を対象にしています。
「長期的な気温上昇」 年平均気温偏差の経年変化
2021年の日本の年平均気温偏差は+0.61℃で、1898年の統計開始以来、3番目に高い値になりました。日本の年平均気温は、100年あたり1.28℃の割合で上昇しています。
参照:気候変動監視レポート2021
https://www.data.jma.go.jp/cpdinfo/monitor/2021/pdf/ccmr2021_all.pdf