今週末まで猛暑 熱帯低気圧や台風が発生しやすく 来週は何らかの影響 2週間天気
猛暑 7月3日頃まで続く
猛暑になっている原因の一つは、九州から関東を中心に背の高い高気圧に覆われているためです。上空では、夏の天候に大きな影響を及ぼすチベット高気圧が大陸から本州付近に張り出しています。地上では、太平洋高気圧が本州付近に張り出しを強めています。九州から関東を中心に、特に関東付近では、背の高い高気圧に覆われています。背の高い高気圧に覆われると、地上付近で、空気が圧縮されて、気温が上がるのです。
高気圧の勢力は、7月1日頃をピークに、7月3日頃にかけて、九州から関東付近で強いでしょう。九州から関東、東北南部は、強い日差しが照り付ける日が続く見込みです。ただ、山沿いなどで局地的に雨雲や雷雲が発生することがあるでしょう。一方、東北北部や北海道は、30日にかけて、前線や暖かく湿った空気の影響で、雨が降り、局地的に大雨になる恐れがあります。土砂災害などに警戒・注意してください。7月1日から3日にかけても気圧の谷の影響で、雨が降ることがあるでしょう。
最高気温は、7月3日頃にかけて、九州から東北南部は30℃以上の日が続くばかりか、35℃を超えることもある見込みです。外出はできるだけ避け、室内でエアコンを使用するなど、涼しくしてお過ごしください。夜の気温も25℃を下回らないことがあるでしょう。夜でも、寝る前にコップ一杯の水を飲むなど、熱中症対策が必要です。
南の海上 熱帯低気圧や台風が発生しやすい状態に
今後、2週間程度、フィリピン付近からマリアナ諸島近海にかけて、対流活動が活発な周期に入るでしょう。南の海上で、熱帯低気圧や台風が発生しやすい状態になる見込みです。
7月4日頃から高気圧やや勢力を弱める予想 熱帯低気圧や台風が北上
南の海上で、今後、熱帯低気圧や台風が発生すると、北上するでしょう。熱帯低気圧や台風として、日本に近づいてくるかは、まだわかりませんが、熱帯からの暖かく湿った空気が、九州から本州に流れ込む見込みです。高気圧が弱まるのが早ければ7月2日頃には流れ込み始めるでしょう。九州から東北付近は、雨雲や雷雲がさらに発生しやすくなる見込みです。
来週はオホーツク海高気圧が勢力を強める可能性も
さらに、場合によっては、来週後半に、熱帯低気圧や台風が持ち込む暖かく湿った空気が、北陸や東北付近に日本海方面から流れ込むことも考えられます。北陸や東北付近では、雨脚が強まり、降水量が多くなるなど、熱帯低気圧や台風による何らかの影響が出る可能性もあります。