モンスーンの影響でインド・タイなど5月から大雨 24日~25日は日本で大雨の恐れ
南西モンスーンやモンスーントラフの影響 インド・タイ・中国南部で大雨
チベットの北側は、季節が夏に向かうころ、太陽の日差しが照り付けるようになり、気温が上がります。この時期は、インド洋は海面水温が陸地よりも低く、風の流れが、インド洋からユーラシア大陸に向かいます。これが季節風、いわゆるモンスーンです。この風は南西モンスーンと呼ばれ、インド洋から雨雲の元である暖かく湿った空気を大陸に持ち込みます。南西モンスーンと東風の貿易風がぶつかる場所でも、モンスーントラフが形成されて、雨雲が発生、発達しやすくなります。
南西モンスーンやモンスーントラフの影響で、インドやタイ、中国南部で、5月から大雨になっています。
5月の降水量は、インドのコジコーデで523ミリ、バングラデッシュに近いインドのチェラプンジで2403ミリ、中国の広東省で406ミリで、いずれも平年5月ひと月の2倍を超えました。タイのプラチュアップキンカンでは334ミリで、平年5月ひと月の3倍を超えました。
6月は、インドのチェラプンジで14日に日降水量812.0ミリ、15日に674.0ミリを観測するなど、降水量が多い状態が続いている所があります。