1月の雪 東京都心で積雪10センチ 2月も寒波 雪と寒さの見通し 花粉の季節に
年始は寒波で日本海側を中心に大雪
年始にかけての大雪の原因の一つとして、負の北極振動があります。北極振動は、日本の冬の天候に大きな影響を与えることで知られています。北極振動とは、気圧が北極域で平年より低いとき、日本などがある中緯度帯で平年より高くなり、その逆の場合、北極域で平年より高いとき、中緯度帯で平年より低くなる現象です。前者は正の北極振動で、北極からの寒気が中緯度に流れ込みにくく、日本を含む中緯度帯では高温傾向になります。後者は負の北極振動で、北極からの寒気が中緯度に流れ込みやすく、日本を含む中緯度帯では低温傾向になります。
関東など太平洋側の平野でも雪 東京都心の積雪10センチ
冬型の気圧配置 京都市の積雪14センチ
1月下旬にかけても、冬型の気圧配置になり、北海道から中国地方の日本海側に雪雲が流れ込むことがありました。京都市では20日から21日にかけて雪が降り、21日の最深積雪は14センチになりました。京都市では2017年の1月以来、5年ぶりに、積雪の深さが10センチ以上になりました。
冬型の気圧配置が続き 31日の積雪の深さは平年の2倍の所も
1月の気温経過
2月初めに寒波 積雪さらに増える恐れ スギ・ヒノキ花粉の飛散は?
2月の中旬頃からは、シベリアからアリューシャン近海にかけて、気圧が高く、日本に北から寒気が流れ込みにくくなるでしょう。次第に、全国的に厳しい寒さが、長く続くことはなくなりそうです。
3月から4月にかけも、日本に北から寒気が流れ込みにくい見込みです。沖縄では、季節の進みはゆっくりですが、九州から関東は、平年と大きく変わらず、春を実感できるでしょう。東北や北海道では、高温傾向で、平年より早い時期から、雪どけによる、なだれや洪水などに注意が必要です。
スギ花粉は、2月上旬に九州や中国地方、四国、東海、関東の一部で、飛散開始になる見込みです。スギ花粉は、飛散開始と認められる前からわずかな量が飛び始めています。早めに花粉対策を始めるとよいでしょう。飛散開始日とは、1平方センチメートル当たり1個以上の花粉を2日連続して観測した最初の日のことです。スギ花粉飛散のピークは、福岡や高松で2月下旬から3月上旬、広島や大阪、名古屋では3月上旬から中旬の予想です。金沢や東京、仙台は3月上旬から下旬でしょう。
スギ花粉のピークが終わる頃になると、ヒノキ花粉が飛び始めます。ヒノキ花粉の飛散のピークは、福岡や高松では3月下旬から4月上旬、広島では4月上旬の見込みです。大阪や名古屋、東京では4月上旬から中旬でしょう。金沢と仙台は、4月を中心にヒノキ花粉が飛散しますが、飛散量は他の地点と比べると少ないため、はっきりとしたピークはない見込みです。