2月に遅い初雪 春一番は順調 4月にかけて高温予想
太平洋側で遅い初雪 東京都心と神戸で統計開始以来最も遅い初氷
北海道や本州に日本海から雪雲が次々に流れ込み、5日は神戸や佐賀で初雪を観測。札幌市の積雪の深さは20時に、今季初めて70センチに達しました。また、秋田市や富山市では、5日夕方の時点で積雪はありませんでしたが、翌6日の明け方までに15センチ以上になりました。雪雲は太平洋側にも流れ出し、6日は初雪を下関、広島、和歌山、高松、徳島でも観測しました。いずれも平年より大幅に遅く、下関では60日も遅い観測です(今シーズンから、初雪は自動観測になり、平年値が変わっています)。
6日は、東京と神戸で初氷を観測。いずれも統計開始以来最も遅い観測です。
西日本に今季最も強い寒気 九州でようやく初雪
冬終わる 11月からの降雪量は平年の40パーセント以下
「春一番」続々 東京都心は昨年より15日早い
全国で最も早く吹いたのは、四国地方で2月12日、次いで北陸地方と東海地方2月16日、九州北部地方2月21日夜から22日朝、関東地方2月22日です。関東地方では昨年より15日早いことになります(うるう年の2月29日を挟んで昨年差を求める場合は、2月29日を3月1日と同日として扱っています)。
3月~4月も高温傾向
3月は寒暖の差が大きく、日中もヒンヤリ感じられる日がある一方で、九州から関東では最高気温が20度を超える日がある時期です。半袖が活躍する日が早いかもしれません。そして、2020年の桜は、記録的な早さで開花する所が多いでしょう。トップは福岡で3月16日、東京では3月17日に開花する予想です。4月下旬になると、九州から関東では、最高気温が25度以上の夏日になる日も珍しくありません。今年もゴールデンウイークが近づくころは、汗ばむくらいの日がありそうです。5月は、一時的に寒気の影響を受けることがあるでしょう。この時期は地面付近は暖かで、上空に冬のような冷たい空気が入ることで、積乱雲が発達することがあります。カミナリが鳴るばかりか、年間で雹(ひょう)が降ることが多いのが、5月の特徴です。2017年5月8日には、釧路で最大直径14ミリの雹を観測しました。雹の中には、ソフトボールくらいの大きさのものもあり、カーポートに穴が開くといった被害が出ることがあります。