寒の戻りは一時的 4月も急な暑さに油断せず 西ほど雨量少なく乾燥続く 1か月予報
数値予報モデルによる予測結果
1か月平均の海面気圧(左図)は、中国東北区付近を中心に平年より低く、北日本では低気圧や湿った空気の影響を受ける時期があるでしょう。
また、太平洋側には気圧の谷が予測されており、東日本太平洋側では低気圧や前線の影響を受ける時期がある見込みです。
このため、天気は春らしく数日の周期で変わりますが、北日本と東日本の太平洋側ほど平年に比べて、晴れる日が少なく、特に北日本の太平洋側で降水量が平年並みか多いでしょう。
一方、東日本の日本海側と西日本は平年に比べて晴れる日が多く、降水量は平年並みか少ない見込みです。空気の乾燥が続き、山火事なども発生しやすい状況が続く見込みです。火の取り扱いには十分ご注意ください。
また、上空約1500mの気温(右図)は、千島の東を中心に高く、北・東日本は暖かい空気に覆われやすいでしょう。一方、東シナ海付近では平年より低く、沖縄・奄美は寒気の影響を受ける時期がある見込みです。
寒の戻りは一時的か 4月も急な暑さに注意
昨日26日は全国で今年初めての真夏日(最高気温30℃以上)が九州で観測され、3月に国内で真夏日が観測されたのは26年ぶりでした。今日27日は本州でも今年初めての真夏日が新潟県上越市高田で観測され、北陸から山陰など日本海側の多くのところで、3月としては異例の暑さとなりました。
1か月間の平均気温の予想は、北日本と東日本で平年より高く、西日本は平年並み、沖縄・奄美は平年並みか低いでしょう。
期間ごとに見ると、1週目(3月29日~4月4日)は、沖縄・奄美と西日本で平年より低く、東日本は平年並み、北日本は平年並みか高いでしょう。
2週目(4月5日~11日)は、北日本、東日本、西日本は平年より高く、沖縄・奄美は平年並み。3週目~4週目(12日~25日)にかけても、北・東日本は平年より高い状態が続く見込みで、西日本は平年並みか高く、沖縄・奄美は平年並みでしょう。
この土日から再び寒さが戻りますが、寒気の影響は長続きせず一時的となりそうです。4月2週目以降は特に気温が上がりやすく、昼間は半袖でも暑く感じられる日があるでしょう。まだ春だからと油断せず、屋外の活動やイベントなどは急な暑さに備えて、対策を考えておく必要がありそうです。
ここの数日の異例の暖かさ 週末から桜が見頃の所も
ここのところの暖かさで桜が咲き進んでいます。
桜満開の予想日を見ると、早い所では東京や高知は明後日29日となりそうです。4月1週目は2日に福岡や名古屋、3日に京都、4日は大阪や広島、金沢、福島でも見ごろとなる見込みです。
4月1週目のお花見は、花冷えが予想されますので、暖かい上着やコートを着るなど、寒さ対策が必要でしょう。
その後、4月5日は仙台、12日は長野、20日は青森、27日には札幌も桜が見ごろとなりそうです。この期間は寒暖差はありますが、気温は比較的高い見込みで、薄着でお花見が楽しめる日が多くなりそうです。
天気も短い周期で変わる時期ですので、最新の週間予報で穏やかに晴れる日を狙ってお花見の計画を立ててみてください。
【東日本】関東甲信・北陸・東海地方
【西日本】近畿・中国・四国・九州北部地方・九州南部
【沖縄・奄美】鹿児島県奄美地方・沖縄地方