今日3月11日 東日本大震災から14年 地震や津波に備えるポイントは
東日本大震災後 この14年間で最大震度7の地震は5回発生
東日本大震災の発生から、今年で14年が経ちます。地震による死者・行方不明者数は2万人以上にものぼり、戦後最悪の被害をもたらしました。被害の多くは「津波」によるものでした。
その後も最大震度7の地震は、熊本地震(2回)、北海道の胆振東部地震、まだ記憶に新しい昨年2024年の元日に発生した石川県の能登地震とこの14年間の中で過去5回発生しています。
南海トラフ地震 30年以内の発生確率
政府の地震調査委員会は、日本周辺の海底や全国の活断層で想定される地震の発生確率について、毎年1月1日の時点で改めて計算し直し、公表をしています。
2025年1月1日に発表した内容によると、今後30年以内に南海トラフで想定されるマグニチュード8から9の巨大地震が発生する確率は、これまで「70%から80%」とされていたのが「80%程度」に引き上げられました。
「南海トラフ地震」はいつ発生してもおかしくない状況となっています。
※30年以内に発生する確率については、南海トラフとして確率の算出を始めた2013年は「60%から70%」でしたが、その後、巨大地震が発生していないため、確率は徐々に上がっています。想定している巨大地震が発生しない限り、時間の経過とともに確率は上がります。
今日3月11日 地震の備えの見直しを
突然起きる地震から命を守るには事前の備えが必要です。日頃から以下のポイントを確認し、備えましょう。
① まず、わが家が特に注意が必要な場所なのか、地盤の揺れやすさマップが都道府県から公開されていますので事前に調べておくようにしましょう。地震が起きた時に地盤が柔らかい場所では周りよりも大きく揺れます。
② 建物や家具の下敷きにならないように、古い耐震基準の家は耐震補強をしたり、家具を固定したりしましょう。また、ガラスには飛散防止フィルムを貼ると良いでしょう。
③ 非常時の水・食料の備蓄、非常持ち出し品を準備しておいてください。備蓄には使った分だけ買い足していく「ローリングストック」をぜひ活用してください。
大きな地震が起きたら
① 家庭では頭を保護し、丈夫な机の下など安全な場所に避難してください。あわてて外に飛び出したり、無理に火を消したりしないようにしてください。扉を開けて避難路を確保することも大切です。
② エレベーターでは最寄りの階で停止させて、すぐに降りてください。
③ 街中ではブロック塀の倒壊等に注意しましょう。また、看板や割れたガラスの落下に注意してください。丈夫なビルのそばであれば、ビルの中に避難してください。
④ 自動車運転中はあわててスピードを落とさないでください。急ブレーキはかけず、緩やかに速度をおとしましょう。ハザードランプを点灯し、まわりの車に注意を促してください。大きな揺れを感じたら、道路の左側に停止してください。
⑤ 山やがけ付近では落石やがけ崩れに注意してください。
適した判断や行動が、命を守ることにつながりますので、ぜひこのタイミングで見直し、できる対策を行っておきましょう。