この先、寒波の影響は一時的か 高温・少雪傾向へ 多雪地は融雪に注意 1か月予報
今後の寒波の影響は一時的 多雪地は融雪に注意
まず、気温を週別に見てみると、1月前半は沖縄・奄美や西日本ほど、平年に比べて気温が低くなる可能性が高く、厳しい寒さとなるでしょう。東日本は平年並みで1月らしい寒さとなりそうです。北日本は平年より気温が高く、厳しい寒さはあまり長続きしない見込みです。
1月後半以降は、沖縄・奄美の気温は平年並みですが、西日本は平年並みか高く、東・北日本は平年より高いでしょう。1月20日は二十四節気の「大寒」で、暦の上では一年で最も寒い頃とされていますが、今回のような強烈な寒波が長く居座ることはなさそうです。
1月後半も東、北日本を中心に気温は高めとなるでしょう。
日本海側の雪・雨少なく 日照多い
1か月の降水量は、太平洋側は平年並みですが、日本海側は北日本で平年より少なく、東、西日本で平年並みか少ない見込みです。日本海側では日照時間が多くなり、雪の降る量は少ないでしょう。
日本海側では、年末年始から度々寒気の影響を受け、東北から山陰、岐阜県の山地では平年を大幅に上回る積雪となっている所があります。この先は日が差して、気温が上昇しやすくなることから、雪どけが一気にすすむ可能性があります。多雪地帯では雪崩や融雪洪水などの災害に十分ご注意ください。
また、太平洋側は平年通りに晴れる日が多い見込みですが、南岸低気圧によって冷たい雨や雪の降りやすいシーズンに入るでしょう。雪や雨が予想される際には、情報に十分し、早めの備えを行ってください。
日本海側 明日10日にかけて大雪・猛吹雪に警戒
今日9日は特に、岐阜県の山間部や福島県、新潟県では半日で30センチから40センチの雪が降るなど、短時間で積雪が急増している所があります。明日10日にかけては西日本でも雪が強まり、山陰から東北南部の日本海側を中心に更に1メートルを超える降雪量になる所がある見込みです。
雪が強いだけでなく、沿岸は風も強まり見通しが全くきかない猛吹雪になる所もあるでしょう。
できるだけ雪がおさまるまで安全な場所で過ごしてください。
11日午後には雪の降り方が落ち着きますが、除雪作業はくれぐれも事故のないように行いましょう。