来週は北日本で急に冬の寒さも 寒気の影響は一時的 高温傾向まだ続く 1か月予報
2024年10月31日16:25
数値予報モデルによる予測結果
1か月平均の海面気圧(左図)は、日本の北では気圧が高い一方、華南付近から日本の南にかけては気圧が低く、全国的に低気圧や前線、湿った空気の影響を受けやすい時期がある見込みです。
上空約1500mの気温(右図)は、全国的に平年より高く、この先も寒気の影響を受けにくいでしょう。
全国的に雨量多い 11月とは思えない大雨も
この先1か月の降水量は、沖縄・奄美では平年並みですが、西日本や東日本、北日本の太平洋側では平年より多くなる見込みです。北日本の日本海側でも平年並みか多いでしょう。日本付近を短い周期で低気圧が通過し、その度に季節外れのまとまった雨が降る可能性があります。一度に降る雨の量が多く、11月とは思えないようなどしゃ降りの雨になる日もあるでしょう。
11月2日から3連休という方も多いと思いますが、台風21号から変わる温帯低気圧が日本付近を東進し、九州から東北にかけて警報級の大雨となる可能性があります。11月ですが、雨の降り方に十分注意し、雨対策を行ってください。
1週目は北日本で急に寒く その後は再び高温へ 寒暖差大きく
しかし、寒暖差はこれまでに比べて大きくなりますので、服装選びに気を付けて、体調を崩さないようにご注意ください。
1か月の気温は、全国的に平年より高い見込みです。ただ、週別に見ると、1週目(11/2~8)は広い範囲で平年より高い見込みですが、北日本のみ平年並みの予想です。北海道や東北ではこれまで高温傾向が続いただけに、急な寒さが体に堪えるでしょう。
ただ、寒気の影響は長く続きません。その後、2週目~4週目(11/9~11/29)は、北日本も含めて全国的に平年より高い見込みで、再び高温傾向に戻りそうです。
気象庁は今日31日、沖縄から北海道を対象に「高温に関する早期天候情報」を発表しました。
高温に関する早期天候情報は、その時期としては10年に1度程度しか起きないような著しい高温となる可能性が、いつもより高まっているときに発表されます。
九州から関東を中心に、11月2週目以降は、最高気温が20℃を超えて季節外れの暖かさになる日が多いでしょう。九州や四国では11月中旬以降に、まだ25℃以上の夏日が観測される可能性がありそうです。朝晩はこれまでに比べると気温が下がりやすく、一日の寒暖差は大きくなる見込みです。
ニットやコートなど冬物が手放せない寒さの日もありますが、一時的でしょう。暖かさに油断しがちですが、今年もあと2か月です。空気も乾燥しやすい時期になりますので、マスクを心がけるなど体調を崩さないようにご注意ください。
【北日本】北海道・東北地方
【東日本】関東甲信・北陸・東海地方
【西日本】近畿・中国・四国・九州北部地方・九州南部
【沖縄・奄美】鹿児島県奄美地方・沖縄地方