西から雨雲 九州は少しの雨でも土砂災害警戒 6日雨が弱まっても 7日~警報級大雨
西から次第に雨 九州では非常に激しい雨も
前線に向かって、南から湿った暖かな空気が流れ込んでいて、日本海側ほど雨雲が発達しやすくなっています。
けさまでに、長崎県対馬市鰐浦(わにうら)で1時間に24.0ミリを観測し(午前6時51分まで)、九州や四国の所々で土砂降りの雨が降りました。
このあと夜にかけて、低気圧が東に進むにつれて、西日本を梅雨前線が南下する見込みです。
九州は夕方まで広く雨で、場所によっては非常に激しい雨の降ることもあるでしょう。九州では先日の大雨で、地中にたくさんの水分が含まれた状態で、少しの雨でも土砂災害などのリスクが高まる恐れがあります。
引き続き、山の斜面やがけの付近など、危険な場所には近づかないようにしてください。
午後は中国、四国や近畿も広く雨で、夕方以降は東海や北陸まで雨の範囲が広がるでしょう。
関東や東北も夜遅くには所々で雨が降りそうです。お帰りの遅い方は、傘を持ってお出かけください。
再び警報級大雨に 九州は少しの雨でも土砂災害に厳重警戒
午前11時現在、大雨警報が、大分県と熊本県、鹿児島県に発表されています。
あす6日はいったん雨が弱まる所が多くなりますが、7日以降は、再び大雨になる見込みです。
大雨警報が発表される可能性を示す、早期注意情報では、8日と9日は、山口県や福岡県、佐賀県、長崎県、熊本県、大分県には「高」が予想されていて、土日は九州北部や山口県の広い範囲に大雨警報が発表される可能性が高いことを示しています。
断続的に降り続く雨で、災害の危険度が急激に高まる恐れがあります。早めに大雨に備えて、安全な行動がとれるようにしておいてください。
土砂災害の前触れは
大雨によって土砂災害が発生する時には、前触れとなる現象があります。いざという時のために、ぜひ覚えておいてください。
1つめは、がけや地面にひび割れができることです。
2つめは、木が裂ける音や石がぶつかり合う音が聞こえたり、土のにおいがしたりすることです。
3つめは、井戸や川の水、湧き水が濁ることです。湧き水が止まる場合も、前触れの一つです。
4つめは、がけや斜面から水が湧き出たりすることです。
そのほか、小石がバラバラと落ちてくる、地鳴りや山鳴りがする、雨が降り続いているのに川の水位が下がる、樹木が傾く、などがあります。このような時は、土砂災害の危険が高まっています。すぐに周りの人に声をかけて、安全な所へ避難してください。