奄美 土砂災害の危険度非常に高まる 今夜にかけて滝のような雨 土砂災害に厳重警戒
奄美地方 2日連続で「線状降水帯」 6月として記録的な大雨
ここ数日雨が続いていて、きのうまで2日間連続で奄美地方で「線状降水帯」が発生しました。
きょう21日もまだ断続的に強い雨が降り続いていて、同じような場所で雨が強まっています。
トップ画像に示す通り、奄美大島では、南部を中心に土砂災害の危険度が高まっていて、赤色で示す「警戒」のエリアが広がり、所々に紫色で示す「危険」のエリアもあります。
きょう21日午前11時までの48時間降水量は、奄美大島の古仁屋で404.5ミリに達し、6月として1位の値を更新しました。
午前11時現在、鹿児島県奄美地方には、土砂災害警戒情報が発表中です。降り続く雨で地盤が緩んでいますので、急な山の斜面や崖の付近には絶対に近づかないようにしてください。
きょう21日夜遅くにかけて 非常に激しい雨の恐れ 土砂災害に厳重警戒
土砂災害の危険度が高まっている中、きょう21日夜遅くにかけて、局地的に非常に激しい雨が降る恐れがあります。
<予想降水量(奄美地方)>
きょう21日に予想される1時間降水量(多い所)
北部 60ミリ
南部 50ミリ
十島村 30ミリ
きょう21日正午からあす22日正午までに予想される24時間降水量(多い所)
北部 180ミリ
南部 150ミリ
十島村 100ミリ
できるだけ夜間も安全な場所で過ごし、土砂災害に厳重に警戒してください。
土砂災害や浸水害、洪水害の危険度に関しては「気象庁ホームページ」のキキクル(危険度分布)で最新の情報を確認し、危険度が高まっている場合は、身を守る行動をとってください。
土砂災害の前触れは
1つめは、がけや地面にひび割れができることです。
2つめは、木が裂ける音や石がぶつかり合う音が聞こえたり、土のにおいがしたりすることです。
3つめは、井戸や川の水、湧き水が濁ることです。湧き水が止まる場合も、前触れの一つです。
4つめは、がけや斜面から水が湧き出たりすることです。
そのほか、小石がバラバラと落ちてくる、地鳴りや山鳴りがする、雨が降り続いているのに川の水位が下がる、樹木が傾く、などがあります。このような時は、土砂災害の危険が高まっています。すぐに周りの人に声をかけて、安全な所へ避難してください。