沖縄に数日間に渡り前線停滞 午後から非常に激しい雨 梅雨末期の大雨で土砂災害警戒
たった2日間で平年6月1か月分の7割近い降水量も
沖縄県多良間空港では44.0ミリ(午前5時28分)、渡嘉敷島では29.5ミリ(午前10時34分)を観測しました。
また、午前11時までの48時間降水量は、粟国空港で223.0ミリ、国頭村奥で174.0ミリに達しています。
粟国空港では6月の1か月分の降水量の平年値が334.3ミリで、たった2日間で6月の平年の7割近い雨の量が降りました。
沖縄 梅雨末期の大雨警戒
沖縄本島地方は、あす15日にかけて局地的に1時間に50ミリの非常に激しい雨が降る見込みで、きょう14日夕方までには、大雨警報を発表する可能性が高くなっています。あす15日未明にかけて、土砂災害や低い土地の浸水、河川の増水や氾濫に警戒してください。
また、先島諸島でも今夜にかけて、非常に激しい雨の降る所があり、雨雲の発達の程度によっては、警報級の大雨となるおそれがあります。土砂災害や低い土地の浸水、河川の増水に十分注意してください。
あす15日にかけて予想される降水量
沖縄本島地方 150ミリ
先島諸島 80ミリ の見込みです。
また、落雷や竜巻などの激しい突風のおそれもあります。
また、発達した積乱雲の近づく兆しがある場合には、頑丈な建物内に移動するなど、安全確保に努めてください。
この先も、数日間に渡って梅雨前線が停滞し、長期間大雨が続く恐れがあります。
沖縄地方の梅雨明けの平年日は6月21日頃。梅雨明け前に梅雨末期の大雨となるでしょう。
備えを万全に行って、土砂災害などに十分警戒してください。
大雨の備え
①避難場所や避難経路の確認をしておきましょう。いざ大雨による災害が発生すると、避難経路が通れなかったり、避難場所に行けなくなったりすることもあります。複数の避難場所や避難経路を確認しておくことが大切です。また、川や斜面の近くは通らないようにするなど、浸水や土砂災害の危険性が高い場所を避難経路に選ぶのは、避けてください。確認した避難場所や避難経路の情報は、家族で共有しておきましょう。
②非常用品の準備をしておきましょう。非常用の持ち出し品は、リュックなど両手が使えるものに入れて、すぐに持ち出せる所においてください。避難時に履く靴は、スニーカーなど、底が厚く、歩きやすい靴を用意するのが安全です。また、水道や電気など、ライフラインが止まった時に備えて、水や食料も用意してください。
③側溝などの掃除をして、水はけを良くしておきましょう。砂利や落ち葉、ゴミなどが詰まっていないかも、確認しておいてください。
いずれも、大雨になる前に、なるべく早い段階で備えるよう、心がけてください。