3.11知らない世代が増加 家族で考える防災、日ごろの備えとは #知り続ける
家族で防災 日頃からできる備え
自分や大切な人の命を守るために、日頃からいざという時に備えて、家族で話し合う時間が大切です。
例えば、あらかじめ家族で、地震が発生したときの連絡手段や集合場所について話し合っておき、普段通る道に、危険な場所や危ない物がないか、確認しておきましょう。大きな災害が起こると電話やネットなどの回線が遮断される恐れもあります。そういった事態に備え、災害用伝言版を活用するなど第二・第三の連絡手段を家族内で共通認識として持っておくことが大切です。また、集合場所についても「●●小学校の鉄棒前」など、より具体的な集合場所を決めておくと安心です。
自宅内の防災対策としては、家の中のガラスには飛散防止フィルムを貼り、転倒しそうな家具がある場合は、しっかり固定して、万が一、倒れてきた場合でも通路をふさがないような配置にしておくと安心です。
また、最低でも3日分は、非常時の水・食料の備蓄を準備し、防災バッグ(非常持ち出し品)を準備しておいてください。一般的に、水は一人1日にあたり約3リットル必要と言われています。備蓄する食料としては、アルファ化米やレトルトご飯、缶詰などが一般的ですが、後述する普段食べなれているものを災害食とするローリングストック方法をご活用ください。
非常時の防災バッグ どんなものが必要?
水や食料品、日用品や衣類、貴重品など、避難所に移動するときに必要なものをチェックリストで確認しておくと安心です。食料や生活品などは、家族のリュックに手分けして背負えるようにしておくと良いです。身分証明書の類は持ち出しやすい様、保管場所をある程度まとめておくと便利です。
赤ちゃんであれば、おむつやミルクは欠かせませんし、食べ盛りのお子さんだと、食品だけでなく、カロリーの高いおやつなども重宝します。常備薬や眼鏡、成人用おむつなどが欠かせない方もいらっしゃいます。また、ペットと一緒に避難するのであれば、キャリーバッグなどが必要となり、いざ移動する時に慌てないように、あらかじめ慣れさせておく必要もあるでしょう。夜間に災害が発生した場合、寝室などに閉じ込められる可能性がありますので、ベッド横などに防災グッズを置いておくと安心です。また、複数の部屋に防災グッズを置くという備え方もありますので、参考にしてみてください。
少し考えるだけでも、日頃から取り入れておくべき「防災」が見えてくるはずです。ぜひ、この機会に家族間で少し時間をとって防災の話をしてみてはいかがでしょうか。
ローリングストックで「マイ防災食」を
つまり、災害時にまず大事なのが、食料の確保です。
防災食というと、本当に非常事態の時のみ、利用するものというイメージになってしまいますが、もっと簡単に賞味期限の長いものを備蓄しておけば、それが自分の「マイ防災食」となります。
普段から、少し多めに賞味期限が長い食品や加工品を買っておき、賞味期限の古い順に使ったら使った分だけ新しく買い足していくことで、常に一定量の食料を家に備蓄しておくことができます。この方法を「ローリングストック」とよびます。
ローリングストックのポイントは、日常生活で消費しながら、備蓄をすることです。
非常時にも使える食料を一定量保ちながら、消費と購入を繰り返すことで、備蓄品の鮮度を保つことができるため、非常事態の大変な時にも、日常生活に近い食生活を送ることができるはずです。自分の好みのもので、ぜひ「マイ防災食」を考えてみてください。麺類が好きな方は即席麺、甘いものが好きな方はお菓子などでも、防災時には大切な食料になります。
好みのものを取り入れながら、最低3日を乗り切るために必要な準備を考えてみてください。
※この記事は、tenki.jpとYahoo!ニュースによる共同連携企画です