道路影響予測 24日~大寒波の影響広がる 車の立ち往生など交通機関に影響も
週の半ばに「今季最強寒気」 記録的な寒気の強さとなるところも
上図は、25日(水)朝の上空1500メートル付近の寒気の図です。マイナス6℃以下が雪が降る目安とされていて、それを大幅に上回るマイナス12℃以下の寒気に日本列島はすっぽりと覆われるでしょう。過去最強の寒気に匹敵する強さとなる所も出てくる可能性があります。
また、さらに上空5500メートル付近では、大雪の目安とされるマイナス36℃以下の寒気が、24日(火)夕方以降、西日本の日本海側や北陸に流れ込み始める見込みです。
日本海側では短時間で一気に雪が降り積もるおそれがあり、猛吹雪で見通しが悪くなる所もあるでしょう。
強烈な寒気の影響で、太平洋側にも雪雲が流れ込み、普段、雪があまり積もらない市街地などでも、積雪となるおそれがあります。
西日本でも交通機関に大きく乱れが出るおそれ
あす23日(月)未明から昼前にかけて、西日本の内陸や山沿いを中心にまとまった雪が降るでしょう。朝の通勤通学に影響が出るところもありますので、時間に余裕をもってお出かけください。
強い冬型の気圧配置となる24日(火)からは、日本海側を中心に雪や風が強まり、大荒れの天気となるでしょう。警報級の大雪となる可能性があり、猛吹雪や吹き溜まりによって交通機関が大きく乱れが出ることが予想されます。予定の変更なども検討して、安全確保に努めてください。
また、太平洋側も平地で雪が降り積もるおそれがあります。先月23日には、高知市で積雪14センチ、名古屋市で積雪10センチを記録する大雪となりましたが、今回も大雪に慣れていない地域で雪が降り、場合によっては積雪が多くなるおそれがあります。
雪道の車の運転に慣れていない方は、運転を控えてください。歩行の際には、転倒しにくい靴を準備しておくなど、雪の事故に十分注意してください。
ノーマルタイヤの危険性
雪道を時速40kmで走った場合、ブレーキを踏んでからクルマが止まるまでの距離は、ノーマルタイヤでは冬用タイヤの約1.7倍にもなるという走行実験結果もあります。
雪道でのノーマルタイヤは、とても危険ですので、冬用タイヤやチェーンを必ず装着するようにしてください。雪や雨が降ったあとの路面は凍結していることもあります。一見、路面に雪がないように見えても車の運転には十分な注意が必要です。