広島土砂災害から6年
これまでに聞いたことがない強い雷や猛烈な雨に見舞われ、異様な夜を過ごした事が思い出されます。「線状降水帯」はこの災害を機によく聞かれるようになり、その後も度々大雨をもたらしています。また一方で、この大雨を降水予測の改良につなげようと様々な努力もあります。
記録的な猛烈な雨

このような大雨などの気象現象を精度よく予測し、防災につなげるためには、質の良い観測データが必要になります。気象庁の量的予報技術資料第22号「平成28年度予報技術研修テキスト」によると、この広島市の大雨については気象庁や国土交通省の3つのレーダーが大雨の領域を観測、詳しく解析する事が出来たとしています。また大雨を近くからレーダーが取り囲むようにして観測できた事は稀だったと振り返っています。
大雨によって大変な被害になった一方で、降水予測の改良につながるような大雨の観測や詳しい解析ができたキーになる事例でもありました。
この災害から学び、次につなげるためにもこの土砂災害を忘れず、経験を生かしていくことが大切です。