東京でスギ花粉が急増 週末は関東甲信・四国・九州で非常に多い予想 しっかり対策を
寒波が去った後、今週は東京でスギ花粉の飛散量が急増しています。週末は、さらに気温が上がる影響で、関東甲信・四国・九州では「非常に多い」予想です。花粉症の方は、しっかり対策を行ってください。
東京ではここ数日でスギ花粉急増
東京都アレルギー情報navi.によりますと、東京都内で観測されたスギ花粉の量は、2月24日(月)までは「少ない」で推移していました。しかし、25日(火)は「やや多い」、26日(水)は「多い」、昨日27日(木)は「極めて多い」となり、たった3日間で一気に「極めて多い」レベルまで増加しました。寒波が去ったあと、気温が急上昇し、日差しもたっぷり届いたためとみられます。これまで花粉症の症状はなかったのに、急に出てきたという方もいるかもしれません。
東京は週末も「非常に多い」 高知や福岡は来週半ばも
東京都心は、週末も晴れたり曇ったりの天気で、最高気温は平年より大幅に高い予想。空気も乾燥しているため、スギ花粉が多く飛びやすく、「非常に多い」レベルが続く見込みです。3日(月)以降は、雨や気温低下の影響で飛散量はいったん落ち着くでしょう。高知や福岡では、来週は東京都心ほど気温の低下がなく、天気の回復も早いため、週の半ばには再びスギ花粉は「非常に多い」レベルになる見込みです。この先は、晴れて暖かくなる度に飛散量が増加して、各地で本格的な花粉シーズンに突入していきそうです。
花粉が飛びやすい条件
花粉が飛びやすい条件には、大きく3つあります。
① 「晴れて気温が高い日」
スギの雄花は気温が上がると花が開きやすくなります。さらに、晴れて気温が高い日は、上昇気流が発生しやすく、花粉が舞い上がりやすくなります。
② 「空気が乾燥して風が強い日」
湿度が高いと、花粉が湿気を吸って重くなるため、遠くまで飛びにくくなります。一方、空気が乾燥して風が強い日は、都市部から離れた森林からも花粉が飛んできやすくなるため、いっそう注意が必要です。
③ 「雨の翌日以降や気温の高い日が2~3日続いた後」
雨の翌日以降は、雨の日に飛散しなかった分と、その日に飛散する分が重なって、より多くの花粉が飛びやすくなります。さらに、雨で地面に落ちた花粉が舞い上がることもあり、いっそう飛散量が多くなるといわれます。また、気温の高い日が2~3日続いた後も花粉がより多く飛びやすくなります。
花粉症の方は、毎日の天気予報をチェックして、花粉に備えてください。