「5月の星空・天文情報」 みずがめ座η流星群が極大に 火星食やフラワームーンも
「春の大曲線」や「春の大三角」 春の星座を見つける目安に
北斗七星のひしゃくの柄のカーブをのばした先には、オレンジ色のアークトゥルス(うしかい座)があり、その先には白色のスピカ(おとめ座)が輝きます。この大きなカーブは「春の大曲線」と呼ばれます。また、アークトゥルス、スピカと、デネボラ(しし座)の3つを結んでできる大きな三角形は「春の大三角」です。
この「春の大曲線」や「春の大三角」を目安に、様々な春の星座を見つけてみては、いかがでしょうか。
23日は満月 5月の満月は「フラワームーン」
満月には英語圏で様々な呼び名があります。5月は多くの花が咲くシーズンなので、「フラワームーン」と呼ばれるのです。そんな名前を思い浮かべながら、満月を眺めるのも良さそうです。
【参考サイト】The Old Farmer's Almanac
AstroArts
4日 月と土星が接近
土星も月も高度が高くなる前に日の出を迎えてしまうため、午前3時頃から探し始めるとよいでしょう。低い空まで見渡せる場所で観察するとよさそうです。
翌5日には、月が移動して火星と接近します。ただ、さらに低い空での接近となるため、探すのは難しいかもしれません
なお、月と土星の接近は5月31日にも見られます。
5日 火星食
さらに日中(正午から13時頃にかけて)は、細い月が火星を隠す「火星食」が起こります。白昼の現象なので、天体望遠鏡を用意する必要があります。
火星の潜入(月に隠れる)のは、東京の場合は12時11分頃、出現(再び火星が見える)は13時20分頃です。
6日 みずがめ座η流星群が極大
今回の流れ星の数は、それほど多くはなく、1時間に5~10個程度です。月明かりの影響がなく、みずがめ座η流星群としては絶好の条件といえるでしょう。
流れ星は、放射点から離れた所でも見られます。できるだけ、あかりの少なく空を広く見渡せる場所で、広い視野で空を観察してみてください。
また、流れ星の見頃は、6日の未明と、ちょうどゴールデンウィークと重なります。流れ星に願いを託してみては、いかがでしょうか。
10日 水星が西方最大離角
水星は太陽系の最も内側を公転している惑星のため、見かけの位置が太陽から大きく離れることがなく、見つけやすくなる時期は太陽から最も離れる「最大離角」前後に限られます。
水星の高度はとても低いため、東の空が開けた所を選び、双眼鏡で探すとよいでしょう。